グレングラント アルボラリスは、日本では2021年5月に発売されたまだ新しいスコッチシングルモルトです。
リーズナブルでとても美味しいウイスキーですよ!
イタリアでシングルモルト売上No.1を誇る「グレングラント」。グレングラント蒸留所は1840年に創業しました。
グレングラントアルボラリスは創業180年を記念して発売されたシングルモルトウイスキーです。
- 初心者にもオススメのコスパ最強シングルモルト。
- レーズンの風味と甘さにほのかなエステリーさが調和。
- ストレートとハイボールがオススメ!
※エステリー:甘く華やかな香りですが、強すぎると接着剤や除光液などのようなにおいに近づいていきます。
グレングラント アルボラリスの基本情報・ストーリー
基本情報
銘柄 | グレングラント アルボラリス |
原産国 | スコットランド(スぺサイド) |
蒸留所 | グレングラント蒸留所 |
分類 | シングルモルト |
仕込み水 | グレングラント川(天然温泉が含まれる) |
アルコール度数 | 40% |
主な熟成樽 | バーボン樽、シェリー樽 |
所有者 | カンパリ・グループ社 |
取扱い | CTスピリッツジャパン |
参考価格 | 約2,200~2,700円 |
ストーリー
グレングラント蒸留所はスペイサイドのローゼス町で1840年に創業した最も古い蒸留所です。創業者はジョンとジェームズのグラント兄弟。
蒸留所名には地名がつけられることが多いですが、グレングラントはグラント兄弟の姓からつけられています。
グラント兄弟の後を引き継いだのがジェームズの息子:グラントジュニア(通称メージャーグラント)です。メージャーは典型的なヴィクトリア期のカントリージェントルマンだったとのことで、ハンティングや世界旅行を好んだ一方でウイスキー造りにも注力し、現在のグレングラントの酒質を確立しました。
そしてもう一つメージャーが造り上げたものが、蒸留所裏の約3万3000坪に及ぶヴィクトリア朝庭園です。メージャーがインドやアフリカなどを旅行した際に植物を持ち帰り、それを植えて庭園を造ったそう。
グレングラント アルボラリスの「アルボラリス=ARBORALIS」は“木漏れ日”を意味します。蒸留所裏のヴィクトリア朝庭園の背の高い古木に見守られながら、アルボラリスのための原酒がバーボン樽とシェリー樽で熟成されています。
ヴィクトリア朝庭園と木々の木漏れ日に思いを馳せながら、グレングラント アルボラリスを飲んでいきましょう♪
グレングラント アルボラリスのテイスティングレビュー・評価
グレングラント アルボラリスの特性レーダーチャート
グレングラント アルボラリスの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)
グラスに注いでいる瞬間から華やかな香りとレーズンを思わせる香りが立ってきます。アルコール感は少しありますが、ノンエイジ(年数表記が無い)のウイスキーでこれくらいなら十分許容できるレベルです!
口に含むとレーズンとともに少しバーボンのようなバニラの甘さと華やかさ、そしてほんのわずかエステリーさ(接着剤のにおい)を感じます。
また、マカデミアナッツのようなオイリーで優しく甘い風味も感じ取れます。ボディはライト寄りのミディアムです。
余韻にはレーズンの甘さが残りますが、あまり長引かずにスーッと消えていきます。
ストレートで飲んでもとても飲みやすくて美味しいので、ウイスキーを飲み慣れていない方にもオススメです!
グレングラント アルボラリスの飲み方別 オススメ度
飲み方 | オススメ度 |
---|---|
ストレート | 5 |
加水 | 2 |
オン・ザ・ロックス | 3 |
ハイボール | 5 |
ホットウイスキー | 2 |
加水 オススメ度:
苦味とアルコールの辛味が増し、接着剤のにおいを感じやすくなります。
甘味は増しますが、全体的にぼやけてしまいます。
グレングラントの仕込み水は天然温泉成分が入っているミネラル豊富な硬水です。僕の使っている浄水(=軟水)とは相性が悪いのでしょうか?加水によってバランスが崩れてしまいました。
オン・ザ・ロックス オススメ度:
苦味は感じませんが、接着剤のにおいをやや感じます。
この接着剤感は熟成に使われたバーボン樽由来のものと思われますが、バーボンが苦手な方はロックはオススメしません。
ハイボール オススメ度:
レーズン風味が強いハイボールになります。接着剤のにおいは消え、弱めですがバニラとはちみつが感じ取れます。
余韻にはレーズンがありつつもスーッと引いていきますので、あっという間に飲み干してしまいます。
ハイボールにしてしまうとこのウイスキーがすごい速さでなくなります(笑)
ホットウイスキー オススメ度:
少し軽めのレーズン感になります。他の飲み方よりも先味に苦味がでてきました。
ザ・グレンリベット12年との比較
初心者にオススメとしてよく紹介される「ザ・グレンリベット12年」との飲み比べをしてみました。
アードモア レガシーとザ・グレンリベット12年との特性比較
アードモア レガシーとザ・グレンリベット12年との特徴比較
この2銘柄に絞った違いを表に書き出してみました。
グレングラント アルボラリス | ザ・グレンリベット12年 | |
---|---|---|
特性 | クセや深みはそれほど無くバランス良い | 香り・味わいともに豊かでまろやかにまとまっている |
特徴 | ・レーズンの甘さと少しナッツのオイリーさ ・飲みやすいライト寄りのミディアムボディ | ・穀物やバニラやはちみつ等の甘さが強い ・クリーミーでコクがあるミドルボディ |
グレングラント アルボラリスとザ・グレンリベット12年を飲み比べて、両者のアルコール感は同程度でした。特徴は全体的にザ・グレンリベット12年の方が濃いですが、レーズン感はグレングラント アルボラリスのほうが強く感じ、ライトで飲みやすかったです。
感想・まとめ:2,000円台のシングルモルトならまずはコレ!フルーティーで飲みやすい。
ライトですがレーズン感と華やかさがあり、アルコール刺激が少ないので、ストレートでもとても飲みやすいです。ハイボールはあっという間に飲み干してしまうほど美味しいです。
我が家の水(軟水)で加水するとバランスが崩れたのはすこしビックリしました。もしかするとグレングラントの仕込み水のように硬水で加水したほうがいいのかもしれません。
いずれ加水についても軟水と硬水でどれだけ違いが出るか検証してみるのも面白そうです!
2000円台前半で購入可能であることを考えると、最強クラスでコスパの高いシングルモルトウイスキーです。
- 初めて買うシングルモルトを何にしようか迷っている方
- フルーティーで華やかなハイボールにあうウイスキーをお探しの方
- 普段飲みでストレートでもおいしく飲めるウイスキーをお探しの方