レビュー|ボウモア No.1|ライトスモーキーのボウモアエントリーボトル

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【レビュー】ボウモア NO.1

スモーキーなウイスキーといえばスコットランドのアイラ島が有名。そのアイラ島にある最古の蒸留所がボウモア蒸留所です。ボウモアシリーズの中でもライトで飲みやすいエントリーボトル、それこそが今回紹介する「ボウモア No.1」です。

ボウモア No1はこんなウイスキー

  • スモーキー&爽やかフルーティーの飲みやすい香りと味わい
  • ボウモア 12年よりもライトでアイラモルト初心者向けの飲みやすさ
  • ハイボールでの、レモン・ライム風味とスモーキーさのバランスが絶妙
らま

ボウモア No.1は、2024年10月現在、Amazonだと少し高い価格設定で、楽天市場であればお店によっては送料込みでもリーズナブルでした。検討されている方はお特な方を確認してから購入してくださいね。

記事の後半では、同じボウモアシリーズから価格に近い「ボウモア レジェンド」、ボウモアを代表するボトル「ボウモア 12年」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

ボウモア No.1の基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄ボウモア No.1
 原産国スコットランド(アイラ島)
 蒸留所ボウモア蒸留所
 分類シングルモルト
 仕込み水ラーガン川
 アルコール度数40%
 主な熟成樽バーボン樽(ファーストフィルバーボン樽)
 所有者サントリーグローバルスピリッツ
 取扱いサントリーホールディングス
 参考価格約4,000~5,000円

ストーリー

ボウモア蒸留所が誇る最古の貯蔵庫:No.1 Vaults

ボウモア蒸留所はアイラ島の中心地ボウモア町の海辺に建っています。アイラ島に現在存在する9つの蒸留所の中で、ボウモア蒸留所は1779年に創業したアイラ島最古の蒸留所です。さらにボウモアが有するNo.1 Vaults(第一貯蔵庫)はスコッチ・モルトウイスキー貯蔵庫として最古のもの。No.1 Vaultsは海抜0メートルの熟成庫としても有名で、海に面して建てられ、Vaults=地下貯蔵庫の意味の通り、貯蔵庫内の床は海面下にあります。No.1 Vaultsで熟成中の原酒たちは、アイラの海の湿潤さと潮の香りの中でゆっくりと熟成していくのです。

らま

No.1 Vaultsの石壁は厚さが1メートル近くあるそうですよ。壁に当たる波の振動も熟成に影響を与えていそうですね。

ボウモア No.1の熟成について

ボウモア No.1の“No.1”は、No.1 Vaults(第一貯蔵庫)が由来です。No.1 Vaultsで熟成されたモルト原酒、そしてファーストフィルバーボン樽原酒を100%使用してつくられたのがボウモア No.1です。(No.1 Vaults熟成のモルト原酒が100%とは書いてありません。No.1 Vaults以外のモルト原酒も使われているのかも)

ファーストフィルとは、スコッチウイスキーとして樽を初めてウイスキー熟成に使う際の呼び方です。ファーストフィルバーボン樽とは、アメリカのバーボンウイスキーを熟成させた後の樽を、スコッチ熟成用にまわした第一回目の熟成樽のこと。二回目をセカンドフィル、三回目をサードフィル、二回目以降をひとくくりにリフィルと呼んだりします。

らま

アメリカの法律では、バーボンウイスキーは新品のオーク樽で熟成させることが義務付けられています。そのため、一度バーボンウイスキーの熟成に使われた樽は、バーボンを作るのには使えなくなるんです。

ファーストフィルの樽はまだ風味が豊かで、スコッチ等のウイスキーの熟成に最適です。ファーストフィルのバーボン樽で熟成されたウイスキーには、以下のような特徴があります。

  • 滑らかな口当たり
  • バニラやキャラメルのような甘い香り
  • スパイシーな風味

ボウモア No.1は年数表記のないノンエイジウイスキーで、価格はシングルモルトとしてはリーズナブルな4,000円台前半であることから、ボウモアシリーズのエントリーボトルといえるでしょう。 うたい文句にしているNo.1 Vaultsとファーストフィルバーボン樽による熟成がどのような味わいなのかレビューしていきます。

ボウモア No.1のテイスティングレビュー・評価

ボウモア No.1の特性レーダーチャート

ボウモア No.1の特性レーダーチャート
【香り】調和:5,豊か:4,個性的:5,
【味わい】調和:5,まろやか:4,豊か:4,濃い:4,個性的:6

ボウモア No.1の特徴

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

ボウモア No.1:ストレート

香り

スモーキーな香りが強く、スモーキーの中に少しの粘土っぽさ、ヨード香(イソジンみたいなにおい)、木のニュアンスが感じ取れます。レモンのような爽やかでフルーティーな香りも。

味わいと余韻

ボウモア No.1の味わいと余韻

口に含んでの第一印象は、フレッシュ+フルーティー+スモーキーです。風味としては、柑橘系のフルーティーさスモーキーさ、奥にうっすらはちみつバニラシナモンを感じます。味覚としては、口に含んだ瞬間に苦味がきた後の甘味、甘味が抜けるとまた苦味が目立つように。

香りで感じていたスモーキーは、口に含むと思ったより弱く、粘土も感じ取れなくなりました。苦味強めの柑橘ライム開栓直後は、口に含むと舌をビリビリと刺すような辛味に近い刺激を感じましたが、開栓して数日するとその刺激も落ち着きました。

余韻は少し長めで、僕の感覚で40秒ほど。まずは甘みのあるレモンのような爽やか柑橘、弱めですがバニラとはちみつが感じ取れて、ほんのわずか遅れてスモーキーさが味わえます。はちみつ、バニラの甘い風味が抜ける頃に、レモンだった柑橘が苦味の強いライムに変わって行きます。

ファーストフィルバーボン樽熟成ではありますが、バニラやキャラメルの風味はそれほど強くは感じられません。

らま

味わってみるとスモーキーさが香りほど無いのは驚きました。複雑さはそれほどありませんが、フルーティーさと甘味が少し強めのアイラモルトです。

ボウモア No.1の飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
4
加水
加水
5
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
5
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
5

加水 オススメ度:

ボウモア No.1:加水

数滴の加水で、スモーキーさ弱まり軽やかに。味わいはぼやけず、バニラ、柑橘の風味がクッキリとした輪郭に感じられます。アルコール刺激が弱まり、飲みやすさがアップ。

スモーキーウイスキー初心者の方は、スモーキー慣れするまでは加水で楽しむのもいいですね。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

ボウモア No.1:オン・ザ・ロックス

フルーティーさと華やかさがアップし、程よいビターさとのバランスが抜群です。シナモンのような風味も現れスパイシーでありながらクリーミーさもあるオン・ザ・ロックスに。氷の溶けが少ない時点では少し舌への刺激が残りますが、溶けが進むとほとんど気になりません。

ハイボール オススメ度:

ボウモア No.1:ハイボール

レモンライムの香りがさわやかスモーキーなハイボールです。レモンとライムを半々といった柑橘感で、他の飲み方よりも柑橘系の風味を強く感じることができました。はちみつが少し強くなりバランスも優れています。強炭酸と合わせると最高に爽快な飲みごたえです。

ホットウイスキー オススメ度:

ボウモア No.1:ホットウイスキー

苦味がほとんど感じられなくなり、柑橘感華やかさスモーキーが楽しめるホットウイスキーです。時間が経っても風味が崩れにくいので、ゆっくり味わって楽しむことができます。

ボウモア No.1とボウモア レジェンド、ボウモア 12年との比較

ボウモア No.1とボウモア レジェンド、ボウモア 12年との比較

同じボウモアシリーズから「ボウモア レジェンド」と「ボウモア 12年」との飲み比べをしました。

色合いはボウモア No.1とボウモア レジェンドが同程度、ボウモア 12年は少し濃い黄金色をしています。

ボウモア No.1とボウモア レジェンド、ボウモア 12年との特性比較

ボウモア No.1とボウモア レジェンド、ボウモア 12年との特性比較

ボウモア No.1とボウモア レジェンド、ボウモア 12年との特徴比較

これら3銘柄に絞った比較表を用意しました。

スクロールできます
ボウモア No.1ボウモア レジェンドボウモア 12年
特性味わいよりも香りでスモーキーさを感じる。フレッシュ。香りよりも味わいでスモーキーさを感じる。まろやか。スモーキーながらも上品さがある。香り・味わいは豊かでバランスも良い。
特徴〇フルーティーさとライトなスモーキーさ
〇レモンやライムの柑橘とビターさ
〇ミディアムよりのライトボディ
〇枯草を燃やしたようなスモーキー、そして華やかさがある
〇はちみつ、オイリーさ
〇ライトよりのミディアムボディ
〇スモーキー、ヨード香、潮の風味が強い
〇柑橘フルーティー、はちみつ、華やかな花の風味
〇クリーミーさもあるミディアムボディ

これら3本の中でもっともスモーキーなのはボウモア 12年でした。ボウモア No.1とボウモア レジェンドはアイラモルトとしてはライトなスモーキーさで、ボウモア No.1柑橘フルーティーボウモア レジェンドはちみつ系の華やかさボウモア 12年No.1とレジェンドの要素をすべて強めに持っているといった印象。

フルーティー&スモーキーなハイボールがお好きな方はボウモア No.1、アイラモルト入門でストレートの飲み方に慣れたい方はボウモア レジェンド、少し他より値が張っても安定の「アイラモルトの女王」を楽しみたい方はボウモア 12年といった選択肢が考えられます。

もちろんボウモア No.1もストレートでのアイラモルト入門にはオススメです。ただ、比較した時にどちらのボトルがストレートでのアイラモルト入門として適しているかを考えると、ボウモア レジェンドのピーティーさ(スモーキーだけではなくヨード香、潮の風味も含まれる)の方がアイラモルトらしさを感じることができました。

感想・まとめ:アイラモルトの爽やかハイボールにオススメのボトル

「アイラモルトの女王」を称するボウモアシリーズから「ボウモア No.1」を紹介しました。アイラモルトとしてはライトなスモーキーさでかつ柑橘系のフルーティーさは、ハイボールにしたときに真価を発揮するように感じました。

ボウモアシリーズのエントリーボトルとして、ボウモア No.1とボウモア レジェンドがあります。ボウモア 12年の前にエントリーボトルをお探しで、フルーティー好きな方はボウモア No.1がオススメです。

こんな方にオススメ
  • スモーキー&フルーティーで飲みやすいアイラモルトをお探しの方
  • ハイボール用のアイラモルトをお探しの方
  • スモーキーなウイスキーは好きだけど、強烈なものはちょっと…という方
オススメできない方
  • ボディ感があるアイラモルトを欲する方
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