「ホームバー」それは宅飲みを愛する者にとっての夢ですよね。
「ホームバー」というキーワードで皆さんはどんな映像が頭に浮かびますか?僕の中で「ホームバー」というキーワードから連想・妄想されるのは下記のとおりです。
- ウイスキーが見栄え良く並んだ棚
- ウイスキーを美味しく飲むためのグラス
- ウイスキーを嗜むためのバーカウンター(テーブル)
- 曇りのない氷
- バーテンダー気分に少しだけなれるバーツール
人によってはもっとたくさんあるかもしれませんね。
今回は僕の考える理想のホームバー第一歩目として、DIYで作ったウイスキー専用棚をご紹介します!
実はこの棚、震度6の地震でもビクともしませんでした!
上の画像のようなウイスキー棚を作りました!
ホームバーを計画中で専用の棚を検討中の方は是非見ていってください♪
ホームバーへの道|ジャストサイズのウイスキー棚をDIY!
ウイスキー専用棚を準備する上でまず検討することは市販品の購入です。僕もウイスキー棚を検討する上でGoogle検索やAmazon、楽天市場で商品検索しました。検索してみるとかっこいい棚がたくさんヒットするのですが、購入までには至りませんでした。
何故か?
それは既製品には自分の家・部屋に『ピッタリなサイズが見つからなかった』からなんです。
引っ越しやリフォーム、マイホームを新築するといった機会でもない限り既製品が自分の部屋にジャストミートすることはなかなか難しいです。
そこで次に検討することが、『無いなら自分で作ればいい』ということ。「Do It Yourself = DIY」です!
DIYのメリットとデメリット
ではウイスキー棚を自作することのメリットとデメリットをあげてみましょう。
- 自分のアイデアを形にできる
- 部屋の中の限りあるスペースを有効活用できる
- 完成した棚にウイスキーを並べた時の達成感と満足感がハンパない
- 作業に時間がかかる
- 納得のいく仕上がりにならない可能性がある
- 必要な工具にお金がかかる
デメリットにあげた時間については、かけた時間の長さだけ出来上がった棚に対しての愛着になります。
仕上がりにについては、自分の中にある理想のホームバー(実現可能な)を妄想して設計を練りましょう!その上で出来上がったものは多少仕上がりが微妙になったとしてもやはり愛着がわきます。
工具は購入すると高いですよね。この点についてはホームセンターを有効活用することで解決できます!木材はホームセンターで購入の際に棚の寸法に合わせて1カット数十円で加工してもらえますし、インパクトドライバー等の工具もホームセンターでレンタルできるんです。僕の場合は最低限の工具は持っていました。
というわけで、ウイスキー棚は迷わず「DIY」することに決定しました!
ウイスキー棚の構想を練る|
さてここからが本題です。DIYでウイスキー棚を作ることは決めましたが、どんな棚であれば満足できるか。
ホームバーとして目指すものは、家にいながら少しでも「BAR」の雰囲気を味わうことです。僕の中にある「BARの棚」のイメージは、木目がおしゃれな木製棚で、扉は設けず様々な種類のお酒が取り出しやすくきれいに並んでいるというものです。
これらの特徴に加えて我が家(我が部屋)の限られたスペース、さらには最近大きめの地震が多いことを考慮した結果、以下の条件で棚をDIYすることに決定しました!(地震のせいで愛するウイスキー達が落下して割れるなんて、考えただけで心がえぐられる…)
- 手軽に購入できる1×4・2×4木材で棚作り
- 木目をきれいに魅せるためオイルステインを使用
- 前後2列に収納可能で、後列の棚板は前列より高くする
- 地震対策として、天井突っ張り型+棚前面に落下防止のバー設置
必要な木材は近所のホームセンターで容易に購入できます。そして木目を活かすためにオイルステイン塗装することにしました。オイルステインとは、木材用の着色剤の一つです。木に塗料が浸透して着色するので、木材の木目を活かしながら着色することができます。重ね塗りをしてもムラになりにくいのでDIY初心者の人にもおすすめです。
部屋のスペースの問題で、棚は幅90cm✕奥行き20cmとし、床から天井までフル活用できるように天井突っ張り型にすることに決定。
そうなると棚は2列までになりますが、3列以上あると奥のウイスキーが取り出しにくくなるので良しとしました。後列の棚板を高くしたのは、後列のウイスキーが隠れすぎないように 見栄えを少しでも良くするためとウイスキーを取り出しやすくするためです。
ということで、2列✕4段の棚+最下段は床に直置きという構想が出来上がりました。
最後に2✕4材専用の突っ張りアイテムの選定ですが、有名なものに「ディアウォール」や「ウォリスト」、「LABRICO」があります。これらの中からLABRICOのアイアンシリーズを選びました!その理由は以下の通り。
2×4アジャスターLABRICO IRONの特長
- 安心の耐衝撃性(メーカーサイトで使用荷重の数値を出しているのはLABRICOだけ)
- 見た目・素材の質感がかっこいい・・・ウイスキー棚の雰囲気がカッコよくておしゃれになりそう
- 取り付け・設置が簡単→取り外すことも簡単
LABRICO IRONは木材さえそろっていれば必要な工具はプラスドライバー1本のみ。
これならDIYが苦手という方や女性の方でも簡単にできそうですね♪
2×4アジャスターLABRICOでのウイスキー棚づくり
それではここから実際にLABLICOアイアンを用いてDIYした様子を写真付きで紹介します!
ちなみに僕は趣味でDIYすることはありますが、専門知識のないド素人なのでその点ご了承ください。
木材の準備
1✕4材、2✕4材の購入と切断
まず木材ですが、棚板に1×4材(19×89mm)、柱用に2×4材(38×89mm)を用いることにしました。
1×4材は2×4材と組んだ際に幅900mmの棚にするため、900-(38×2)=824mmの長さにカット
2×4材はLABRICOアイアンの取扱説明書通りに、後列用を天井の高さから75mm短くした長さに、前列用は最上段に落下防止バーを設置する高さまでの長さに切断しました。つまり、後列用の2×4材で天井突っ張り固定する設計です。
木材のヤスリかけ
オイルステイン塗装前のヤスリかけはめちゃくちゃ大事です!疑うようであれば、試しに木材の端材などでヤスリかけ有無でどれだけ手触りが異なるか確認してみて下さい。オイルステインもきれいに塗装できるようになります。
このひと手間を惜しまずかけてあげることで、ウイスキー棚がさらに一段階良いものになるはずです。
オイルステイン塗装
オイルステインは「ニッペホームペイント 油性オイルステイン チーク色」を選びました。
オイルステインの種類や色に関しては、お近くのホームセンターで実際に塗装されたサンプルを見て触れて確認することをお勧めします!実際の色合いや触り心地は画面上ではわかりません。本当に様々な種類と色があるので、すごく悩むと思いますよ。
僕はホームセンターの塗料売り場で1時間以上悩んでました(笑)。しかし理想のウイスキー棚に少しでも近づくためには必要なことですし、何といっても妄想すること自体が楽しかったです。
オイルステインは、布やタオルなどにしみ込ませて木材にすりこむように塗っていくと非常に簡単に塗装できます。こちらの写真はさっと一拭きした状態です。二度塗り以上することで、もっと良い仕上がりになりました。
全ての木材にオイルステインを塗装したら半日屋外で乾燥させました。オイルステインは塗装後かなり臭いが強いので注意が必要です。しかし数日で臭いはなくなりました。
木材へのLABRICOの取り付け
LABRICOの取り付けはとても簡単でした。
まず後列用の2×4材の片端にアジャスターをはめ込み、付属のねじで固定します。そして反対側端に付属のパッドを貼り付けます。
取り付ける場所(90cm幅)に2×4材を立てて、上のパッドを抑えながらアジャストナットを回転させて突っ張ります。この時はまだ仮置きで柱の垂直は出しません。
次に棚板の準備ですが、2×4金具 L型アングル(ビバホーム)を用いました。
LABRICOからも「シェルフサポート」という商品が出ていますが、予算の関係と棚受があまり見えない方がウイスキーボトルの魅せかた的に良いのではないかと考えました。
また後列用2×4材と前列用2×4材をつなげるために、2×4金具 帯金具(ビバホーム)を用いました。(この帯金具で上下に2か所ずつ固定しよう(計4個必要)と思っていたのですが、最寄りホームセンターの在庫問題で2個しか用意できずでした。)
ここでちょっとしたこだわりですが、使用する金具とビスは黒!!これがシルバーだと目立ってしまってよろしくありません。目立っていいのはウイスキーボトルのみ!
棚の設置
ウイスキー棚の棚板間隔や前列と後列の高低差などは以下のように設定しました。この設定は実際にその時持っていたいろいろなサイズのボトルを手に取りながら適当に決めたものです。なのであくまで参考程度でお付き合いください。
- 一段目・・・前列:床から50cm
- 二段目・・・一段目から42cm
- 三段目・・・二段目から42cm
- 最上段・・・三段目から37cm
- 前列と後列の高低差・・・4cm
まず最初に片側の2×4材の柱の垂直を出し、LABRICOのアジャストナットをきつく締めて完全に固定しました。
完全固定の柱と反対側の仮固定した柱にL型アングルを用いて1×4材をビス止めしていきます。この際1×4材の水平を調整しながら行うようにしました。
ホームセンターで木材を選ぶ際はできるだけ節が少なくてまっすぐなものをチョイスしましたが、どうしても多少の曲がりはあります。しかし、全て同じ長さに切断した棚板(1×4材)を水平調整しながら取り付けていくことで、2×4材も1×4材もお互い矯正されて見た目はかなり真っすぐになりました!
最後に地震対策の落下防止バーの設置です。こちらはホームセンターで2mm径のピアノ線というものを購入して落下防止バーとして設置しました。安価だからという理由と、太さも適当に選んだのですが、設置してみたところ強度に不安を感じたため、後日4mm径のステンレス棒に変更しました。作製途中の写真は2mm径ピアノ線になっています。
落下防止バーの設置
落下防止バーを取り付けるために、2×4材の端材を上の写真のように加工してオイルステインで塗装し、彫刻刀で溝を掘りました。この溝にバーをはめて柱にビス止めします。すべての棚を取り付けて最後に柱の垂直を確認し、仮固定の柱もアジャストナットを回してがっちり固定します。
ウイスキーボトルは箱から取り出してディスプレイしたほうが見栄え良くておしゃれなのですが、ここでネックになってくるのが地震問題…
棚が固定されて揺れなくても家全体が揺れたら固定されていないウイスキーボトルは揺れるわけです!割と大きめの地震があった時、箱なしでディスプレイしていたボトルたちは隣同士でぶつかり合って、とても心臓に悪い音で大合唱してました。幸い割れることはなかったもののかなりのストレスを感じたことを覚えています。
この経験からウイスキーは箱ごとディスプレイすることに決めました。
そして出来上がったウイスキー棚にマイ・コレクションたちをディスプレイしたのがこちらの写真です!!
落下防止バーは4mm径ステンレス製にすでに変更しています!
一段目と二段目の棚は背の高いボトルや箱入りボトルが取り出しやすくしました。三段目は箱無しボトルが程よく置けています。最上段から天井までの空間ですが、ボトルの上に何もないのも寂しいのでお気に入りの海外スキー場写真(ゲレンデマップ)を飾ることにしました。
棚板幅が約82cmで9本のボトルを並べることができました。1×4材(19mm✕89mm)を用いているため、ボトルの太さによっては後列でないと入らないものもあります。(前列ボトルとかぶらないようにすれば後列に置けます)
最上段はミニボトルやミニチュアボトルなど背の低いボトルを中心に置くことにし、写真が隠れないようにしようと思います。(今は背の高いボトルがありますし、ミニチュアボトルは地震で倒れたらバーの下から落下すると思うので今後の検討)
ウイスキー棚の面積(90cm×20cm)に床+三段目までで18本×4段=72本、最上段にプラスアルファの本数が収容可能に!
このウイスキー棚を作製してからこれまでの間に震度6の地震がありました。しかしこの棚はもちろんのこと、棚から落ちたボトルは1本もなく被害ゼロ!
ありがとう!LABRICO!
要注意!|定期的にアジャストナットの締め具合を確認しましょう
ウイスキー棚を設置して10か月ほど経ったある暑い夏の日のこと。仕事が終わって自分へのごほうびタイムにハイボールをつい飲み過ぎてしまった僕は、次のウイスキーに手を伸ばそうとしたときによろけてしまい棚に手をついてしまいました。その時
「あれ、棚が揺れたぞ…」
震度6の地震にも耐えたので絶対の信頼をおいていたラブリコアイアンですが、アジャスターナットが緩んでいたのです。考えられる原因としては以下
- 地震の時の衝撃でナットが緩んだ
- 木材底面に貼っていたゴムパッドが少しつぶれた
- 天井の板がたわんだ
- 自然にナットが緩んだ
原因は単体かもしれないし複合かもしれません。が、一つ言えることは
「定期的にアジャストナットの締まり具合を確認しましょう!」
ということです。月に一度くらいはウイスキー棚が揺れないかを手で押したりして確認することをオススメします。気づかないうちに固定が緩んだタイミングで地震があったら危険ですからね。
僕のウイスキー棚の場合ですが、アジャストナットが一度緩んだあとに締め直してから5か月が経ちました。今のところ緩みはありません。
地震に強いウイスキー棚つくってみた まとめ
2×4アジャスターを使用し、震度6に耐えるウイスキー棚が完成しました。
- DIYすることで自分の部屋に合ったホームバー第一歩「ウイスキー棚」を作成
- LABRICO IRONを使用することで、おしゃれで地震に強いウイスキー棚ができた
- 90cm×20cmの面積に72本+αのウイスキーボトルが収容可能
今後の計画として、今回作成したウイスキー棚にテープライトを取り付けておしゃれ化することも考えています。
それではまた!