【レビュー】グランツ トリプルウッド 12年|穏やかで飲みやすい、まろやかな甘さ

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【レビュー】グランツ 12年

スコッチブレンデッドウイスキーの販売量(2023年データ)で世界第4位の『グランツ』。グランツは、原酒を3種類の樽で熟成させる「トリプルウッド製法」を採用している、世界的な有名ブランドです。「グランツ トリプルウッド 12年」は英国では以前から販売されていましたが、日本での販売開始は2024年7月からとまだ新しいウイスキー。このグランツ トリプルウッド 12年がどのような味わいなのか他銘柄と比較しながらレビューしていきます。

らま

グランツといえば、三角柱型のボトルが印象的なウイスキーです。

グランツ トリプルウッド 12年はこんなウイスキー

  • 12年熟成のブレンデッドウイスキーの中でもクセがなく飲みやすいウイスキー。
  • 際立った個性はないが、しっかりと複雑な味わいを持つ。
  • ミディアム寄りのライトボディ。

記事の後半でグランツ トリプルウッド (NAS)とグランツ トリプルウッド 8年との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

グランツ トリプルウッド 12年の基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄 グランツ トリプルウッド 12年
原産国 スコットランド
分類 ブレンデッド
主要モルトグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイ
熟成樽シェリー樽、アメリカンオーク樽、リフィルバーボン樽
アルコール度数 40%
所有者 ウィリアム・グラント&サンズ社
取扱い 三陽物産
参考価格 3,500~4,000円

ストーリー

世界第4位のスコッチ販売量

グランツは、スコットランドで最も古い家族経営のウィリアム・グラント&サンズ社が製造するスコッチブレンデッドウイスキーです。スコッチウイスキー販売量としては世界第4位を誇る実績を持つ、世界的に有名なブランドです。 The Spirits Buisiness.comのThe Brand Champion 2024レポートによると、2021年ではグランツが世界第3位でした。2021~2023年の販売量データは下表の通り。

スクロールできます
202120222023
グランツ420万ケース420万ケース440万ケース
シーバスリーガル410万ケース560万ケース460万ケース
らま

グランツはシーバスリーガルと世界第3位の座を競っています。

グランツ トリプルウッド 12年の製法

最大の特徴は、異なる3種類の樽で熟成させる「トリプルウッド製法」を採用していること。 この製法により、グランツ トリプルウッドは複雑でまろやかな味わいを獲得。グランツのラインナップの中でも、グランツ トリプルウッド 12年は、シェリー樽、アメリカンオーク樽、リフィルバーボン樽の3種類の樽で最低12年間熟成された原酒をブレンドした、プレミアムなブレンデッドウイスキーです。シェリー樽は甘くコクのあるスパイス、アメリカンオーク樽は繊細なバニラの口当たり、リフィルバーボン樽は濃厚でまろやかな甘味をウイスキーに付与しています。

グランツ トリプルウッドシリーズの他ラインナップには、ノンエイジ(NAS)と8年があり、この2つに関して熟成に使われている樽はヴァージンオーク樽、アメリカンオーク樽、リフィルバーボン樽の3種類です。NAS・8年と12年とでは、アメリカンオーク樽とリフィルバーボン樽は共通していますが、もう一つの樽が異なっています。12年とは熟成期間の長さだけでなく、熟成樽の構成もやや異なります。

グランツ トリプルウッド 12年のテイスティングレビュー・評価

グランツ トリプルウッド 12年の特性レーダーチャート

グランツ8年の特性レーダーチャート
【香り】調和:5,豊か:4,個性的:4
【味わい】調和:5,まろやか:5,豊か:4,濃い:4,個性的:4

グランツ トリプルウッド 12年の特徴グラフ

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

グランツ 12年:ストレート

香り

グランツ特有のクセのないまとまりのある香りの中に、まず感じたのが木樽由来のウッディさ、フルーティーはちみつです。香りからはフルーティーさの内容までは嗅ぎ分けられませんでした。突出した個性はなく、穏やかな香り立ちです。

味わいと余韻

口に含んでみると、想像したよりもライトで雑味が少なくきれいな味わいでした。香りと同様に際立った個性はなく、そのなかでも感じ取りやすいのは、はちみつバニラオレンジ甘栗レーズン木樽です。アルコール刺激は少なく、柔らかくまるみがあって、ウイスキーを飲み慣れていない方でもストレートで飲みやすいでしょう。スモーキーさはわずかに感じられ、飲み込んだあとに鼻から抜けていく風味に感じやすかったです。

甘栗感はあとからジワジワとやってきます。マロングラッセのような甘くウェットでややクリーミーな印象もあります。

余韻は中程度で、僕の感覚で45秒程度。口に含んですぐにはちみつ、バニラ、レーズン、木樽を感じ、数秒後にオレンジ、10秒ほどしてクリーミーな甘栗が訪れます。はちみつ、レーズン、オレンジは中盤で消えていき、中盤から後半にかけては柑橘の皮のような苦味も少しありました。余韻にずっと残る甘栗が心地良いです。

らま

開栓直後は、まだ香りも味わいも固い印象です。グラスに注いで10分くらい放置するか、開栓後数日してから飲んでみると、香り・味わいが開いて感じやすくなりますよ。

グランツ トリプルウッド 12年の飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
4
加水
加水
5
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
4
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
5

加水 オススメ度:

グランツ 12年:加水

数滴の加水で、メロン系のまったりとしたコクのある甘さを強く感じるようになり、よりフルーティーな印象になりました。

ストレートでは風味が少ないなと思う時は数滴加水をオススメします。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

グランツ 12年:オン・ザ・ロックス

コクのあるフルーティーさで、レーズンを強く感じ取れます。ただし、氷の溶けが進むと味わいが一気に薄まってしまいます。オン・ザ・ロックスにした瞬間は抜群においしいです。

ハイボール オススメ度:

グランツ 12年:ハイボール

のど越しまでははちみつクリーミーが強まりコクのある飲み口に。炭酸の泡に華やかな風味がのることで口内が華やかさで満たされます。わずかに酸味がでて、コクのある風味は飲み込んだ後には残らず、後味スッキリなハイボールです。

ホットウイスキー オススメ度:

グランツ 12年:ホットウイスキー

はちみつバニラの風味が強く、甘栗柑橘も柔らかく感じ取れます。レーズンの風味はほとんど感じられなくなりましたが、時間が経ってもバランスが崩れず、ぬるくなってもおいしく楽しめます。

ウイスキー:お湯=1:2くらいのやや濃いめにつくるのがオススメです。

グランツ トリプルウッド 12年とグランツ トリプルウッド(NAS)、グランツ トリプルウッド 8年との比較

グランツ 12年とグランツNAS、グランツ 8年との比較

グランツのスタンダードボトル「グランツ トリプルウッド」と比較しました。色合いはほとんど同じです。

グランツ トリプルウッド 12年とグランツ トリプルウッド(NAS)、グランツ トリプルウッド 8年との特性比較

グランツ 12年とグランツNAS、グランツ 8年との特性比較

グランツ トリプルウッド 12年とグランツ トリプルウッド(NAS)、グランツ トリプルウッド 8年との特徴比較

これら3銘柄に絞った比較表を用意しました。

スクロールできます
グランツ トリプルウッド 12年グランツ トリプルウッド(NAS)グランツ トリプルウッド 8年
特性まろやかで香り・味わいともに豊か価格の割に味わいはあるが、他と比べると薄いまろやかで香り・味わいともに豊か
特徴はちみつバニラ甘栗レーズンの甘さ
・余韻は中程度
・ミディアム寄りのライトボディ
穀物と柑橘、バニラ、弱めのチョコレートの甘さ
・余韻は短い
・ライトボディ
バニラと熟したリンゴの甘さ、ビターチョコ
・余韻は中程度
・ミディアム寄りのライトボディ
参考価格3,800円1,600円2,400円

グランツ トリプルウッド 12年は、3銘柄の中でもっともアルコール刺激が少なくまろやかな飲み心地でした。また、シェリーカスク熟成によるドライフルーツも確かに感じられ、甘栗は12年でのみ感じられました。ノンエイジ(NAS)の味わいはもっともクセがなく、感じられる風味はどれも弱め(価格の割にはしっかりした味わいです)。8年はもっともフルーティーでした。

正直な感想としては、ウイスキー初心者向けで、グランツ トリプルウッドシリーズでもっともオススメなのは「8年」です。8年と12年とで熟成感にそれほど差がなく(木樽の風味は12年の方がありますが)、味わいは8年の方がフルーティーで個性があり(とはいっても8年もクセが少なく飲みやすい)、価格差およそ1,400円を考えると、普段の宅飲みには8年が高コスパです。

感想・まとめ:同様の原酒構成で価格帯の近いモンキーショルダーと迷うところ

グランツ トリプルウッドシリーズから、2024年7月に日本で販売開始された「グランツ トリプルウッド 12年」を紹介しました。グランツの特徴であるクセのない味わいと12年熟成によるまろやかな甘さはウイスキー初心者にとって非常に飲みやすいボトルです。その反面、普段クセのあるウイスキーを楽しんでいる方にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

一つ問題があるとすれば価格面でしょう。約4,000のグランツ トリプルウッド 12年に対し、プラス数百円するとモンキーショルダー(グランツと同様に、グレンフィディック・バルヴェニー・キニンヴィのモルト原酒がブレンドされたブレンデッドモルトウイスキー)が買えてしまいます。グランツ トリプルウッド 12年が3,000円位で購入できるならリピートもありかなというのが個人的感想です。

らま

個人的にはモンキーショルダーの方が味わい深くコスパが良いと感じています。

こんな方にオススメ
  • クセのない穏やかな甘さの熟成12年ウイスキーをお探しの方
  • とにかく飲みやすいスコッチブレンデッドウイスキーをお探しの方
  • グランツシリーズがお好きな方
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