「今日の疲れを癒す、最高の一杯が飲みたい…」
そんな風に思う夜、あなたの隣にはどんなハイボールがありますか?いつもの定番もいいけれど、たまには気分を変えて、ちょっと贅沢なフルーティーで華やかな香りに包まれてみませんか?
今回は、数あるウイスキーの中から「フルーティー&華やか」をテーマに、3000円~5000円台で手に入る、ハイボールが抜群においしいウイスキーを9本厳選しました。
「ウイスキーは種類が多すぎて選べない…」という方もご安心を。それぞれの個性を分かりやすく解説していきますので、きっとあなたのお気に入りの一本が見つかるはずです。至福のハイボールの世界へご案内しましょう!

休肝日以外ほぼ毎日ハイボールを飲んでいる僕が、贅沢だけど飲んでほしい「ハイボールがおいしいフルーティー&華やかウイスキー」を厳選して紹介します♪
オススメウイスキーの選考基準
今回のオススメウイスキーの選考基準は以下のとおりです。
- ストレートだけでなくハイボールにも合う、フルーティー&華やかタイプ
- ちょっと高価だけど買える金額:3,000~5,000円
ハイボールにオススメのフルーティー&華やかウイスキー 9選
- グランツ トリプルウッド 12年
- シーバスリーガル 13年 オロロソシェリーカスク
- サントリー ローヤル
- モンキーショルダー
- ウォータープルーフ
- ニッカ セッション
- ブッシュミルズ 10年
- ザ・グレンリベット 12年
- グレンフィディック 12年
なお、それぞれのウイスキーに「フルーティー&華やかLv.」という僕の独断と偏見による度合いを記載しています。
グランツ トリプルウッド 12年


銘柄 | グランツ トリプルウッド 12年 |
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 40% |
キーモルト | グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイ |
フルーティー&華やかLv. | 4 |
参考価格 | 4,000~4,300円 |
隠れた実力派、洋梨のような爽やかさ
「グランツ」は、スコットランドの歴史ある家族経営企業ウィリアム・グラント&サンズ社が製造する、世界第4位の販売量を誇るブレンデッドスコッチウイスキーです。
最大の特徴は、3種類の異なる樽で原酒を熟成させる「トリプルウッド製法」にあり、これにより複雑でまろやかな味わいが生まれます。特に「グランツ トリプルウッド 12年」は、シェリー樽、アメリカンオーク樽、リフィルバーボン樽の3種類で12年以上熟成させた原酒をブレンドしています。
一方で、熟成年数のない(NAS)製品や8年熟成の製品は、シェリー樽の代わりに「ヴァージンオーク樽」が使われており、12年とは熟成期間だけでなく樽の構成も異なっています。
グランツ トリプルウッド 12年の特徴
- 12年熟成のブレンデッドウイスキーの中ではクセがなく飲みやすいウイスキー。
- 際立った個性はないが、しっかりと複雑な味わいを持つ。
- ミディアム寄りのライトボディ。
グランツ トリプルウッド 12年は、際立った個性よりも全体のバランスが取れた、非常に飲みやすい一本です。
香りは、クセがなく穏やかで、木樽由来のウッディさ、フルーティーさ、ハチミツのような香りがまとまっています。味わいは、口当たり軽やかで雑味がなく、ハチミツ、バニラ、オレンジ、レーズンといった甘さを感じられます。後からじわじわと感じられる甘栗のような風味が印象的で、これはマロングラッセのようなクリーミーな甘さも伴います。アルコール刺激が少なくまろやかなため、ウイスキー初心者でもストレートで楽しめます。
ハイボール
フルーティーさがハイボールで花開きます。のど越しまではハチミツ、クリーミーが強まりコクのある飲み口。炭酸の泡に華やかな風味がのることで口内が華やかさで満たされます。わずかに酸味がでて、コクのある風味は飲み込んだ後には残らず、後味スッキリなハイボールです。
グランツ トリプルウッド 12年はこんな方にオススメ
- クセのない穏やかな甘さの熟成12年ウイスキーをお探しの方
- とにかく飲みやすいスコッチブレンデッドウイスキーをお探しの方
- グランツシリーズがお好きな方


シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソシェリーカスク


銘柄 | シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソシェリーカスク |
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 40% |
キーモルト | ストラスアイラ |
フルーティー・華やかLv. | 5 |
参考価格 | 3,500~5,000円 |
特別な製造方法「選択的熟成」
このウイスキーの主な特徴は、「13年」という熟成年数に込められた意味と、「選択的熟成」という特別な製造方法にあります。
「13」は、シーバス社の前身となった店の住所「キングストリート13番地」に由来し、創業地への敬意が込められています。また、定番商品である「12年」より1年長い「エクストラ」な熟成であることを示し、特別感の演出もされています。
ブレンドに使う原酒の一部を、特別な樽(この場合はウイスキーの熟成に初めて使うオロロソシェリー樽)で13年間の全熟成期間にわたって寝かせる「選択的熟成」という製法が用いられ、熟成の最終段階で短期間だけ樽を移し替える一般的な「カスクフィニッシュ」とは異なる製法である点が興味深いです。
シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソシェリーカスクの特徴
- 甘い柑橘、弱めのシェリー感とコクのある甘さ
- シーバスリーガル 12年よりもリッチな味わい
- Amazonのセールを狙うとコスパ良い
ストレートでは、オレンジとレモンを合わせたような香り、弱めのレーズン、バニラのようなコクのある甘い香りが感じられ、口に含むと、酸味が少なく甘みが強い柑橘類(スウィーティー)のような爽やかな風味が広がります。主な甘さは、ハチミツよりも軽いメープルシロップに近いです。その他に、チョコレート、甘栗、ドライフルーツ、アーモンド、そしてほのかに洋梨のような風味も感じられます。
ハイボール
華やか、クリーミー、フルーティー、ドライフルーツが楽しめるハイボールです。スウィーティーのような風味が炭酸のシュワシュワにのってさらに爽やかな甘さを演出します。いつの間にかグイグイと飲み干してしまう心地良さがあります。
シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソシェリーカスクはこんな方にオススメ
- シーバスリーガルファンで、12年よりリッチな味わいを求めている方
- シェリー樽の影響に興味があるが、強すぎるシェリー感を避けたい方
- ギフトとしても見栄えのするウイスキーを探している方





Amazonのセールでは、3,500円(税・送料込み)を切ることがあります。
サントリー ローヤル


銘柄 | サントリー ローヤル |
原産国 | 日本 |
分類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 43% |
キーモルト | 山崎蒸溜所モルト原酒 |
フルーティー・華やかLv. | 5 |
参考価格 | 4,200円(700ml) 3,500円(660ml) |
気品あふれる甘い余韻、日本人のためのブレンド
「サントリーウイスキー ローヤル」は、サントリーの前身である鳥居商店の創業から60周年にあたる1960年に発売されました。サントリーの創業者であり初代マスターブレンダーである鳥井信治郎氏が、“日本人の繊細な味覚にふさわしい黄金比”として最後に手がけたウイスキーです。
発売以降、65年経った現在でも根強い人気を誇る、山崎蒸溜所モルトが使われているプレミアムクラスのジャパニーズブレンデッドウイスキーです。
サントリーウイスキー ローヤルの特徴
- 熟した&爽やかなフルーティーさと華やかさがある。
- 複雑な味わい構成のミディアム~フルボディ。
- 約4,000円とやや高いけれど、買って損なしの贅沢な味わい。
香りは、ブレンデッドウイスキーの中では香りが強く、熟したフルーツとナッツの香りが感じられます。味わいは、香り以上に複雑で濃厚。桃やメロンのような熟した果実味、ブドウのような爽やかさ、そしてバニラやレーズンの甘い風味が特徴です。ナッツのようなオイリーさとクリーミーさも併せ持ち、しっかりとした飲みごたえがあります。
ハイボール
何かの特徴が特出しているわけではありませんが、フルーティーさ、華やかさ、バニラなどすべての要素が高レベル。濃厚でありながらバランスが優れています。試したことがない方はぜひ飲んでください。めちゃうまハイボールです!
サントリーウイスキー ローヤルはこんな方にオススメ
- 山崎蒸溜所モルトの味わいを気軽に楽しんでみたい方
- ミディアム~フルボディで満足度の高いジャパニーズウイスキーをお探しの方
- 複雑で濃厚な華やかさのウイスキーをお探しの方




モンキーショルダー オリジナル


銘柄 | モンキーショルダー オリジナル |
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッドモルト |
アルコール度数 | 40% |
キーモルト | グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ |
フルーティー・華やかLv. | 5 |
参考価格 | 4,500円 |
3種のモルトが織りなすハーモニー
「モンキーショルダー」は、グレーンウイスキーを使わず、複数の蒸溜所のモルトウイスキーだけを混ぜ合わせた「ブレンデッドモルト」ウイスキーです。具体的にはグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィの3つの蒸溜所の原酒が使われています。
モンキーショルダーというユニークな名前は、かつてウイスキー造りを支えた麦芽職人(モルトマン)たちが、手作業で麦芽を混ぜる重労働によって痛めた肩の職業病に由来します。その職人たちへの敬意が込められているのです。
モンキーショルダー オリジナルの特徴
- バランスが良くとても飲みやすいブレンデッドモルトウイスキー。
- 柑橘感とクリーミーさが心地良い飲み口。
- モルトウイスキー初心者や女性向けという商品コンセプト。
香りは、刺激が少なく、優しく甘い香りが特徴。ほのかにオレンジやバニラが感じられます。味わいは、クリーミーでまろやかな口当たり。穀物とハチミツの甘さに、グレープフルーツやライムのようなほろ苦い柑橘感が合わさり、「ハチミツをかけたグレープフルーツ」のような印象です。後から軽いスパイス感も現れます。
ハイボール
クリーミーさと柑橘感、華やかな花の風味が炭酸のシュワシュワにのって口の中からのどにかけて広がります。軽やかでフルーティー、非常に飲みやすいハイボールです。
モンキーショルダー オリジナルはこんな方にオススメ
- クセが少なくて飲みやすいモルトウイスキーをお探しの方
- シングルモルトに不慣れな初心者
- 普段はブレンデッドウイスキーのグランツを好んで飲まれていて、もう一段階味わい深いウイスキーが飲んでみたい方


ウォータープルーフ


銘柄 | ウォータープルーフ |
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッドモルト |
アルコール度数 | 45.8% |
蒸留所 | 非公開 |
フルーティー・華やかLv. | 6 |
参考価格 | 3,800~4,600円 |
シェリー樽原酒が使われたブレンデッドモルト
ウォータープルーフは、スコットランド中の厳選された数か所の一流蒸留所のモルトウイスキーだけをブレンドしたブレンデッドモルトウイスキーです。それぞれの蒸留所(非公開)で製造されたモルトウイスキーを、オーク樽やシェリー樽を用いて熟成させてブレンド。アルコール度数 45.8% (91.6 プルーフ) で瓶詰めされています。
ウォータープルーフの特徴
- シェリー樽個性を楽しめるブレンデッドモルトウイスキー
- 主な味わいは、フレッシュなブドウ、レーズン、ダークチョコレート
- ハイボールとホットウイスキーが個人的にオススメの飲み方
香りは、フレッシュなブドウとレーズンのようなドライフルーツの香りが力強く、微かにゴムのようなニュアンスも感じられます。味わいは、マスカットやレーズンの風味が強く、ブランデーのような味わいも。スモーキーさはほとんどなく、強すぎない程よいシェリー樽の熟成感が楽しめます。後味にはやや強めの苦味が特徴的です。個人的には、ストレートよりも、数滴加水や他の飲み方がオススメです。
ハイボール
まったりとした甘さとブドウのフルーティーさが楽しめます。ストレートでは強めに感じた苦味は、炭酸の効果もあってキリっとしたビターさに。炭酸で割っても濃い味わいで飲みごたえがあります。
ウォータープルーフはこんな方にオススメ
- アイラのシングルモルトに挑戦したいけど高い金額を出して失敗したくないという方
- ティーチャーズなどのスモーキーブレンデッドウイスキーは飲み慣れていて、もっとスモーキーでクセのあるウイスキーを試してみたい方
- アイラのシングルモルト「カリラ」がお好きな方で、よりリーズナブルなスモーキーウイスキーをお探しの方


ニッカ セッション


銘柄 | ニッカ セッション |
原産国 | 日本 |
分類 | ブレンデッドモルト |
アルコール度数 | 43% |
蒸留所 | 宮城峡、余市、ベンネヴィスをはじめスコットランドのモルト |
フルーティー・華やかLv. | 6 |
参考価格 | 3,500~4,000円 |
ニッカが奏でるモルトの音楽
「ニッカ セッション」は、スコットランドのベン・ネヴィス蒸溜所などのモルト原酒と、日本の余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所のモルト原酒をブレンドした「ブレンデッドモルトウイスキー」です。スコットランドと日本の異なる個性のモルトが出会い、奏でられる音楽のような「セッション」をイメージして名付けられました。
ニッカ セッションの特徴
- ジャパニーズシングルモルトの宮城峡、余市の味わいもしっかり感じる
- フルーティーで華やか、ビターでわずかにクリーミー、余韻にスモーキー
- 突出した個性はなく、バランスタイプ
香り立ちは穏やかですが、リンゴ、洋梨、ハチミツといった甘い香りに、花の華やかさと若い柑橘系の爽やかさが複雑に感じられます。スモーキーさはほとんどありません。味わいは、蜜の入ったリンゴのような甘さと華やかさが中心。ハチミツや穀物の優しい甘み、グレープフルーツのような爽やかな柑橘感も感じられ、非常にバランスの取れた味わいです。アルコールのピリピリとした刺激はやや強めに感じられます。
際立った個性よりも全体のバランスを重視した味わいで、前半に感じるフルーティーさは「宮城峡」、後半に現れる苦味やスモーキーさ・刺激は「余市」と、ブレンドされたそれぞれの蒸溜所の原酒の個性が楽しめるのが特徴です。
ハイボール
華やかでフルーティー、クリーミーさも楽しめるハイボールです。リンゴや洋梨のフルーティーさが一層華やかになり、スモーキーさがほんのり香ります。
リンゴや洋ナシのフルーティーさよりも、黄金色メープルシロップ(琥珀色ではない)で感じるような華やかさが強く、飲みやす過ぎて一気に飲み干してしまいます。
ニッカ セッションはこんな方にオススメ
- クセが少なく、バランスの取れた味わいのモルトウイスキーに挑戦したい方
- 様々な味わい(フルーティー、華やか、クリーミー、スモーキー)を楽しみたい方
- ニッカウヰスキーのブラックニッカシリーズを愛飲していて、次の段階のウイスキーを検討中の方


ブッシュミルズ 10年


銘柄 | ブッシュミルズ 10年 |
原産国 | アイルランド |
分類 | シングルモルト |
アルコール度数 | 40% |
フルーティー・華やかLv. | 5 |
参考価格 | 3,500~5,000円 |
世界最古の蒸留所でつくられるアイリッシュシングルモルト
ブッシュミルズは、1608年にウイスキー製造免許を取得した記録上世界最古の蒸溜所です。北アイルランドで400年以上にわたり伝統的な製法を守り続けています。スコッチで一般的な2回蒸留とは異なる「3回蒸留」を行うことで、雑味が少なく、軽やかでスムースな味わいを実現。また、ピートを使わないノンピート麦芽を使用するため、スモーキーさがなくクリーンな風味が特徴です。
「ブッシュミルズ 10年」は、アイルランド産の大麦麦芽のみを使用したシングルモルトウイスキーです。最低10年間、主にバーボン樽(バニラの風味)と一部シェリー樽(ドライフルーツの風味)で熟成させることで、バランスの取れた豊かでまろやかな味わいを生み出しています。
ブッシュミルズ 10年の特徴
- ライトでスムースなのに、シングルモルトとしての奥行きもある
- ウイスキー初心者にオススメな飲みやすさとお値段
- “開く”とトロピカルフルーツの風味が特徴的
開栓後の時間経過によって香りや味わいが大きく変化するウイスキーでした。開栓直後は、穀物や草のような香りが強く、フルーツ感は控えめ。味わいもモルトの甘さが中心のシンプルな印象です。時間が経つと香りが「開き」、ハチミツや、バナナ・パイナップルのようなトロピカルフルーツの香りがはっきりと現れてきます。味わいも同様にフルーティーさが増し、モルト、ハチミツ、バニラや花の華やかさ、パイナップルが感じられるようになります。
ハイボール
穀物と華やかさ、フルーティーさが程よく楽しめるでしょう。フルーティーの内容としては、洋ナシ、青リンゴ、白ブドウを平均化した感じです。ストレートで感じていたトロピカルフルーツ感は薄まりましたが、とても飲みやすいフルーティーハイボールです。味わいは豊かですが、濃くはないので、食事にも合わせやすいでしょう。
ブッシュミルズ 10年はこんな方にオススメ
- これからシングルモルトに挑戦したいウイスキー初心者
- スムースで飲みやすいシングルモルトを求める方
- コストパフォーマンスに優れたシングルモルトを探している方


ザ・グレンリベット 12年


銘柄 | ザ・グレンリベット 12年 |
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
アルコール度数 | 40% |
蒸留所 | ザ・グレンリベット蒸留所 |
フルーティー・華やかLv. | 6 |
参考価格 | 4,500~5,000円 |
すべてのシングルモルトの原点、スコットランド政府公認第一号
18世紀、スコットランドでは高額な酒税を逃れるためのウイスキー密造が盛んに行われていました。その中心地リベット谷で、創業者ジョージ・スミスが造るウイスキーは、国王ジョージ4世の耳にも届くほど高い評判を得ていました。国王がジョージ・スミスの密造酒を求めたことをきっかけに酒税法が改正され、1824年にグレンリベット蒸溜所は政府公認第一号の蒸溜所になりました。
「グレンリベット」はウイスキーの代名詞となるほどの人気を得たため、その名を騙る蒸溜所が続出。裁判の末、定冠詞「The」を付けて「ザ・グレンリベット」と名乗れるのは、ジョージ・スミスの正統な蒸溜所だけと認められたのです。
ザ・グレンリベット 12年は、ザ・グレンリベットブランドのスタンダードボトルにあたります。



ザ・グレンリベット 12年は、当ブログの基準シングルモルトウイスキーでもあります。ザ・グレンリベット 12年の味わいを基に他のウイスキーの味わいを数値化しています。
ザ・グレンリベット 12年の特徴
- 華やか・フルーティー・スムーズ・ソフトなタイプ。
- ハチミツやバニラ感もあるミディアムボディ。
- スモーキーさはなく、ストレートでも飲みやすい。
香りについては、全体的に甘く、非常にバランスの取れた香りです。ハチミツや、酸味が少なく甘いオレンジ(ネーブルオレンジ)のような香りが特徴です。味わいは、ハチミツの甘さが中心にあり、花の華やかさ、リンゴ、バニラなど様々な甘い風味が調和しています。クリーミーな口当たりで、全体を非常にまろやかにまとめています。
際立った個性よりも、全ての要素が調和したバランスの良さが最大の特徴です。「優等生」と表現できるような、きれいで飲みやすい味わいで、スモーキーさはほとんどありません。わずかな苦味や渋味が味わいに深みを与えています。
ハイボール
炭酸のシュワシュワとともに、ザ・グレンリベット 12年の最大の特徴であるハチミツの甘い風味と、青リンゴ系の爽やかなフルーティーさが一層引き立ちます。パイナップルを思わせる、華やかでトロピカルな風味も。飲んだ後に鼻に抜ける香りの良さも魅力です。
ザ・グレンリベット 12年はこんな方にオススメ
- これからシングルモルトに挑戦したいウイスキー初心者
- フルーティーで華やかなタイプのシングルモルトをお求めの方


グレンフィディック 12年


銘柄 | グレンフィディック 12年 |
原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト |
アルコール度数 | 40% |
蒸留所 | グレンフィディック蒸留所 |
フルーティー・華やかLv. | 7 |
参考価格 | 4,500~5,000円 |
シングルモルト市場のパイオニア
1887年、創業者ウィリアム・グラントがスペイサイド地方に設立。資金が乏しい中、家族総出で石を積み上げて蒸溜所を建設したという逸話が残っています。現在も創業家による家族経営を続けており、シングルモルトとして世界トップクラスの売上を誇ります。
1963年、ウイスキーといえばブレンデッドが主流の時代に、グレンフィディックは自社のウイスキーを「ストレートモルト(シングルモルト)」として販売するという画期的な決断をしました。当初は業界から無謀と見なされましたが、これが大成功を収め、世界的なブランドとしての地位を確立しました。
グレンフィディック 12年の特徴
- フレッシュな洋ナシを強く感じるウイスキー。
- フルーティで爽やかなライト~ミドルボディ。
- ストレートで飲みやすいシングルモルト。
香りは、フレッシュな洋梨の香りが中心で、フローラルな華やかさが続きます。口に含むと、洋梨と花の華やかさに加え、ハチミツ、バニラ、ドライフルーツといった優しい甘みが広がります。甘さが引いた後の余韻で、スモーキーとまではいきませんが、心地よい焦げ感をかすかに感じることができます。
洋梨の風味が際立っていますが、他の要素がそれを支えることで非常に調和がとれた味わいです。スムーズで飲みやすく(ライト~ミドルボディ)、スモーキーさが苦手な方でも楽しめる一本です。
ハイボール
洋ナシというよりはもっと爽やかな和ナシの風味に変化します。
炭酸の爽快感と和ナシの爽やかな甘い香りがとても飲みやすく、グビグビいけてしまいます。グレンリベットよりも、より洋梨や青リンゴのような、爽やかでフレッシュな果実感が前面に出ます。スッキリとキレが良く、何杯でも飲みたくなる味わいです。
グレンフィディック 12年はこんな方にオススメ
- シングルモルトウイスキーに初挑戦の方
- 爽やかでフルーティーなウイスキーをお探しの方
- ストレートでも飲みやすいウイスキーをお探しの方


まとめ:あなただけの「最高のフルーティーハイボール」を見つけよう
今回ご紹介した9本は、フルーティー&華やかというテーマではありますが、すべて個性が異なります。飲みやすいブレンデッドウイスキーであれば、グランツ トリプルウッド 12年やシーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソシェリーカスク。日本の繊細さが味わいたければサントリーウイスキー ローヤル。バランスの取れたモルトの味わいを楽しみたければ、ニッカ セッション、モンキーショルダー、ウォータープルーフ、ブッシュミルズ 10年。より濃厚な味わいがお好きであれば、ザ・グレンリベット 12年、グレンフィディック 12年が選択肢になるでしょう。
普段の宅飲み用としては決して安い買い物ではありませんが、頑張った日の自分へのごほうびに特別なハイボールを楽しんでみてください。
それでは、素晴らしいハイボールライフを!乾杯!!











