ニッカウヰスキーが手掛ける、宮城県限定販売のブレンデッドウイスキー「伊達」。仙台の藩祖である伊達政宗公の名を冠し、その力強さと、宮城の優美な自然を体現したウイスキーとして2012年7月に誕生しました(2008年・2009年に500mlで数量限定生産)。宮城県内でも希少なウイスキーで、いつでも買えるわけではありません。
らま「伊達」は、宮城峡蒸溜所の個性を凝縮した味わいともいえるブレンデッドウイスキーなんです。
この記事では、「伊達」の詳しい味わい、オススメの飲み方まで徹底的にレビューしていきます。
- 味わい深いグレーンウイスキー
- ニッカウヰスキーのこだわり:カフェ式連続式蒸溜機によるウイスキー
- まったりとした甘い風味が印象的
記事の後半では、ニッカウヰスキーのブレンデッドウイスキーである「宮城峡蒸溜所限定ブレンデッド」と「スーパーニッカ」との比較もしています。ぜひ最後までご覧ください。
伊達の基本情報・概要
基本情報
| 銘柄 | 伊達 |
| 原産国 | 日本 |
| 分類 | ブレンデッド |
| アルコール度数 | 43% |
| 所有者 | ニッカウヰスキー |
| 取扱い | アサヒビール |
| 参考価格(税込) | 4,400円 |
概要
宮城の地が生んだ、ニッカの情熱
「伊達」は、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝が理想のウイスキーづくりのために第二の蒸溜所として選んだ宮城県にある宮城峡蒸溜所の「カフェモルト」と「カフェグレーン」をブレンドして製造されたブレンデッドウイスキーです。カフェモルトとカフェグレーン以外にも、ニッカが誇る蒸溜所のモルト原酒(輸入原酒も使用)がブレンドされています。
カフェとは、竹鶴政孝が本場スコットランドに負けない本物のブレンデッドウイスキーづくりのために、ブレンド用のグレーンウイスキー製造のため導入した「カフェスチル(カフェ式連続式蒸溜機)」からきています。
「カフェスチル」が織りなす唯一無二の製法


伊達を語る上で欠かせないのが、伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」です。 現代の連続式蒸溜機は高い効率で高濃度のアルコールを蒸溜できる一方、原料由来の香味はほとんどなくなります。カフェスチルによる蒸溜は効率は悪いものの、原料由来の香味が残りやすいという長所があるのです。



このカフェスチルによる蒸溜こそが、ニッカウヰスキーのグレーンウイスキーに対するこだわりなんです。
宮城峡蒸溜所では、このカフェスチルを用いたグレーン(穀物原料ウイスキー)の蒸溜=カフェグレーンと、さらに、他に類を見ないカフェスチルによるモルト(大麦麦芽ウイスキー)の蒸溜=カフェモルトを製造しています。これらニッカのカフェ原酒をブレンドすることにより、通常のブレンデッドウイスキーとは異なる、伊達特有のクリーミーで濃厚なコクが生まれるのです。
伊達の特性レーダーチャート


ニッカ カフェモルトの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)


香り
開栓直後は香り立ちが弱かったですが、開栓後しばらく経ってからもしくはグラスに注いで数分置くと香りが開きます。
もっとも強く感じるのは華やかさとバニラ、次に木樽、チョコレート、穀物です。全体的に優しく調和しているイメージで、アルコールのトゲトゲしさはありません。
味わいと余韻


口に含んでみるとマイルドな華やかさ、樽によるウッディーな風味と共に苦味が強めに感じられました。爽やかで甘い柑橘やメロンのフルーティーさ、バニラとチョコレートのコクのある甘さ、鼻から抜ける風味に穀物の優しい甘さも感じられます。
アルコール刺激は少なめで、クリーミーな口当たり。スモーキーさは弱く、ミディアムボディで飲みごたえもあり、ストレートでも楽しめるでしょう。



スムースな飲みやすさがあって、口の中で様々な風味が優しく広がります。
余韻はやや長く、僕の感覚で70秒程度。口に含んですぐに華やかさ、木樽、柑橘、メロン、バニラとチョコレートの甘さが一気に訪れ、華やかさやフルーティーさが弱まったあたりで穀物を感じやすくなります。木樽は中盤で消えていき、バニラと穀物が最後まで楽しめます。
伊達の飲み方別 オススメ度
| 飲み方 | オススメ度 |
|---|---|
![]() ![]() ストレート | 5 |
![]() ![]() 加水 | 5 |
![]() ![]() オン・ザ・ロックス | 5 |
![]() ![]() ハイボール | 2 |
![]() ![]() ホットウイスキー | 3 |
加水 オススメ度:


数滴の加水で、フルーティーさと華やかさが増し、全体的に甘さも強まります。ストレートよりもまろやかで飲みやすく、この数的加水がもっともオススメの飲み方です。
オン・ザ・ロックス オススメ度:


フルーティーさと甘さが強まります。ストレートでも感じていた苦味は、冷たさの影響か心地よいビターに。氷の溶けが進むにつれ甘さが弱まりビターさが強まりますが、フルーティさを味わいながら時間経過によって甘さ→ビターの変化が楽しめます。
ハイボール オススメ度:


エグみが出てしまいました。飲み終えた後に何故か旨味のようなものが舌と喉に残るような違和感が残ります(味の素をなめた後に感じるような)。
ホットウイスキー オススメ度:


ウイスキー:お湯=1:2の濃いめでつくりました。
お湯を入れた直後は華やかさと柑橘系のフルーティーさがとても強いのですが、あっという間に風味は薄れていき、早い段階で平坦な味わいになってしまいました。
ゆっくりとホットウイスキーを楽しむには不向きですが、作り立ての風味は抜群なので、伊達を入手したらぜひ一度はお試ししてほしい飲み方です。
伊達と宮城峡蒸溜所限定ブレンデッド、スーパーニッカとの比較


同じニッカのブレンデッドウイスキー部門から、宮城峡蒸溜所限定ブレンデッドとスーパーニッカとの飲み比べをしました。
伊達と宮城峡蒸溜所限定ブレンデッド、スーパーニッカとの特性比較


伊達と宮城峡蒸溜所限定ブレンデッド、スーパーニッカとの特徴比較
これら3銘柄の比較表を用意しました。
| 伊達 | 宮城峡蒸溜所限定ブレンデッド | スーパーニッカ | |
|---|---|---|---|
| 特性 | まろやかでスムース、味わい豊かで優しい | 個性は控えめで、飲みやすさ重視 | 味わい豊かでまろやかに調和 |
| 特徴 | 〇華やか、柑橘、バニラ、樽の風味が強い 〇スモーキーさは弱い 〇ミディアムボディ | 〇華やか、ダークチョコ、穀物 〇アルコール刺激やや強め 〇ライトボディ | 〇甘さとまろやかなコク、ほのかなスモーキーが絶妙に調和 〇穀物の甘さ、メロン、華やかさ、ダークチョコレート 〇ミディアムボディ |
3銘柄の中で、伊達はもっともまろやかで優しい味わいです。強調しすぎない優しい甘さが印象的で、ストレートで飲むのもオススメです。スーパーニッカは伊達と共通する味わいに、穀物、メロン、華やかさ、チョコレートが挙げられます。伊達は優しい味わいであるのに対し、スーパーニッカはまろやかながら力強さも感じられるボトルです。伊達と共通する味わいに関しても、スーパーニッカの方が一段階強く感じられます。個人的感想になりますが、3銘柄中、ハイボールやホットウイスキーに合うのはスーパーニッカでしょう。
宮城峡蒸溜所限定ブレンデッドはライトで個性控えめ、スーパーニッカなど普段濃い味わいのウイスキーを飲み慣れている方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
感想・まとめ:宮城県内店舗で見かけたらとりあえずゲット!
ニッカウヰスキーが宮城県内で限定販売している希少ブレンデッドウイスキー「伊達」を紹介しました。カフェスチルを用いて作られたカフェグレーンとカフェモルトがブレンドされている、他に類を見ないウイスキーです。クリーミーで飲みやすい味わいで、希望小売価格(4,000円税抜)であれば購入して損はないでしょう。宮城県内限定販売、しかも希少品なので出会えたらラッキーです。



ネットでも売っていますが、かなりお高めです。宮城県に行っても必ず買えるとは限らないのでどう考えるかですが…
- ニッカのカフェスチルの特徴が詰まったウイスキーを味わいたい方
- ストレートでも飲みやすい、味わい深いブレンデッドウイスキーをお探しの方
- 宮城県内の店舗で偶然「伊達」を見つけて買おうか迷っているあなた















