レビュー|アイラミスト 8年|まろやかでクセは抑えめスモーキーブレンデッド

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【レビュー】アイラミスト 8年

スモーキーウイスキーとして有名なアイラ島のシングルモルト「ラフロイグ」がキーモルトとして使われているアイラミスト。ということは、当たり前ですが「アイラミスト 8年」は8年以上熟成させたラフロイグのモルト原酒が使われているということになります。

らま

ラフロイグといえば英国王室御用達のシングルモルトウイスキーとして有名です。そんなラフロイグが使われている8年熟成ブレンデッドウイスキーをレビューしていきます。

アイラミスト 8年」はこんなウイスキー

  • 青リンゴの爽やかな風味、はちみつ・バニラのコクのある甘味
  • まろやかでなめらか、ストレートでも飲みやすい
  • アイラモルトの個性は感じるがかなり抑えめ

記事の後半では熟成年数5年以上で2,000円台の「アイラミスト オリジナルピーテッド」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

アイラミスト オリジナル ピーテッドの基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄 アイラミスト 8年
原産国 スコットランド
分類 ブレンデッド
主要モルト ラフロイグ
アルコール度数 40%
所有者マクダフインターナショナル社
取扱いユニオンリカーズ
参考価格3,200~3,600円

ストーリー

アイラミストは1922年にはじめてつくられた、ラフロイグをキーモルトに使ったブレンデッドウイスキーです。当時アイラ島の大地主だったマルガデイル卿が息子の21歳の誕生日を祝うパーティー用につくったのがアイラミストの始まりでした。

ウイスキー製造を担当したのは当時のラフロイグオーナー:イアン・ハンター氏でした。当初はシングルモルト・ラフロイグをふるまおうと考えていたようですが、アイラモルトになじみがないパーティー客も楽しめるようにとラフロイグをキーモルトとしたブレンデッドウイスキーに路線変更。オリジナルレシピではラフロイグ以外にスペイサイドモルト:グレングラント、ザ・グレンリベットをブレンドしていたそうです。

らま

オリジナルレシピはだいぶ個性的だったと思われます。どんな味わいだったか気になりますね。

現在ではハイランドモルトも数種類ブレンドされて、よりマイルドで飲みやすいブレンデッドウイスキーとしてつくられています。

2,000円台で購入可能なアイラミスト オリジナルピーテッドは熟成年数5年以上の原酒が使われていますが、アイラミスト 8年は3,000円台で熟成年数が8年以上の原酒が使われています。数値上は3年差ですがどれだけ香り・味わいに違いがあるのか気になるところですね。

アイラミスト 8年のテイスティングレビュー・評価

アイラミスト 8年の特性レーダーチャート

アイラミスト 8年の特性レーダーチャート
【香り】調和:5,豊か:4,個性的:4,
【味わい】調和:5,まろやか:5,豊か:4,濃い:5,個性的:4

アイラミスト 8年の特徴グラフ

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

アイラミスト 8年:ストレート

グラスに鼻を近づけると、弱めの青リンゴ、はちみつ、バニラといった爽やかさとコクのある甘さを感じさせる香り、アイラモルト由来のスモーキー、ヨード香(イソジンうがい薬系のにおい)が感じ取れます。

口に含むと香りで感じた以上にスモーキー、ヨードを強く感じバニラ、はちみつ、レーズンのコクのある甘味まろやかにまとまっています。アルコール刺激は控えめで、特に鼻から抜けていく香りにまろやかなアイラモルトの存在を感じることができるでしょう。

余韻は30秒以上で、まず青リンゴやバニラの風味を強く感じ、10秒あたりでピークを迎えます。その後リンゴやバニラが弱まっていくと、はちみつやレーズン、チョコレートを感じやすくなり、そのまま30秒あたりまでバランス崩れることなく心地良い余韻が楽しめます。

らま

マイルドな飲み心地でバランスが良いです。アイラモルト独特の個性はそれほど強くないので、きっとスモーキーウイスキー初心者でもストレートで楽しむことができますよ。

アイラミスト 8年の飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
4
加水
加水
4
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
5
ハイボール
ハイボール
4
ホットウイスキー
ホットウイスキー
4

加水 オススメ度:

アイラミスト 8年:加水

数滴の加水でさらになめらか&まろやかになります。ややメロンやトロピカル系のフルーティーなニュアンスも。スモーキーやヨードは薄れて飲みやすくなる一方で、アイラモルト由来の個性は乏しくなってしまいました。

ストレートで飲んでみてクセが強すぎると感じた方には加水をオススメします。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

アイラミスト 8年:オン・ザ・ロックス

スモーキー、チョコレートの風味が強まり、やや酸味がでることで味わいに輪郭がでた印象です。少し酸味をともなった青リンゴのフルーティーさにクリーミーさも感じられ、後味に口内を穀物の優しい甘さが包んでくれます。

ハイボール オススメ度:

アイラミスト 8年:ハイボール

スモーキーさはやや弱まり、スッキリした味わいで飲みやすいスモーキーハイボールになります。ただ、確かにバランス良くおいしいのですが、個性がかなり薄れてしまうためアイラミスト 8年をわざわざ使わなくてもいいのではないかと思ってしまいました。

無難においしいハイボールという印象。

ホットウイスキー オススメ度:

アイラミスト 8年:ホットウイスキー

ホットウイスキーも個性が薄れてしまう結果になりました。おいしいんですけどね…せっかくのスモーキー・ヨードの抜けスピードが速いのでしょうか、物足りなく感じてしまいました。

アイラミスト 8年とアイラミスト オリジナル ピーテッドとの比較

アイラミスト 8年とアイラミスト オリジナル ピーテッドとの比較

アイラミストのノンエイジボトル(実際の熟成年数は5年以上)である「アイラミスト オリジナルピーテッド」との比較をしました。色合いはほとんど同じです。

アイラミスト 8年とアイラミスト オリジナル ピーテッドとの特性比較

アイラミスト8年とアイラミストオリジナルピーテッドとの特性比較

アイラミスト 8年とアイラミスト オリジナル ピーテッドとの特徴比較

これら2銘柄に絞った比較表を用意しました。

アイラミスト 8年アイラミスト オリジナルピーテッド
特性クセは弱まったが、まろやかでなめらかに香りで感じるよりも味わいは濃く、個性的
特徴バニラ、はちみつ、レーズンのコクのある甘味
・ミディアム寄りのライトボディ
バニラやカラメルの甘味、スモーキーと薬品が強く、柑橘系の苦味
・ミディアム寄りのライトボディ

まず、アイラミスト 8年とアイラミスト オリジナルピーテッドはストレートでの特徴はかなり似ていました。違いとしては、アイラミスト 8年は熟成年数がアイラミスト オリジナルピーテッドよりも長い分、まろやかさや木樽感が増していて、逆に熟成による影響か、スモーキーや薬品感が抑えられているように感じました。また他の違いをあえて述べるなら、アイラミスト オリジナルピーテッドはフルーティーな風味を感じやすく、アイラミスト 8年はレーズンのようなドライフルーツ風味。アイラモルトの特徴を強く感じるのはアイラミスト オリジナルピーテッドの方です

もしハイボールメインで楽しみたいのであれば、アイラミスト オリジナルピーテッドがオススメで、ストレートやオン・ザ・ロックスで楽しみたいのであればアイラミスト 8年をオススメします。

らま

ただし両者の価格差は約1,000円。アイラのスモーキーさが味わえるというメリットはありますが、4,000円台で12年もののシングルモルトが買えることを考えると少しコスパが悪い気もします。

感想・まとめ:まろやかで調和がとれている+アイラのクセは抑えめ

ラフロイグがキーモルトに使われているブレンデッドウイスキー「アイラミスト 8年」を紹介しました。

同ブランドで2,000円台で購入できるアイラミスト オリジナルピーテッドと比べて、熟成によるまろやかさが確かに増している一方で、アイラモルト由来のスモーキーや薬品感が目立たなくなっていました。その他の味わいはアイラミスト オリジナルピーテッドとアイラミスト 8年でそこまで大きな違いはないように感じました。

アイラミスト 8年単体を評すると、まろやかで甘さとスモーキーのバランスのとれた飲みやすいスモーキーブレンデッドウイスキー。ハイボール要員としてはオリジナルピーテッドで十分といった印象です。ただ、ラフロイグを含めウイスキー価格がどんどん高騰している近年を考えると、8年以上熟成のラフロイグがブレンドされたアイラミスト 8年は良心価格という考え方もあります。

らま

アイラモルトの味わいをもっと楽しみたいという方には「フィンラガン オリジナルピーテッド」や「アイリーク」をオススメします。価格はアイラミスト 8年と近いですよ。

こんな方にオススメ
  • アイラミスト オリジナルピーテッドと比較して8年ものとの違いを体感したい方
  • オン・ザ・ロックスでフルーティーとスモーキーをバランス良く楽しみたい方
オススメできない方
  • アイラの強烈スモーキーをお求めの方
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