「ポーグス アイリッシュウイスキー」は、伝統的なアイリッシュ・トラッド・ミュージックとパンク・ロックが融合したアイリッシュ・パンクの代表的バンド「ザ・ポーグス(The Pogues)」の名を冠したウイスキーです。ザ・ポーグスのボーカル:シェイン・マガウアンは、泥酔状態でステージに立つ「酔いどれ詩人」として有名。お酒とは切っても切れないバンドなんです。
この記事では、「ポーグス アイリッシュウイスキー」の詳しい味わい、オススメの飲み方まで徹底的にレビューしていきます。
- パンクバンド「ザ・ポーグス」とのコラボ公式ウイスキーボトル
- ただのコラボ企画と思うなかれ、しっかりした味わいのウイスキー
- チョコレートと穀物の風味が楽しめるクリーミーなウイスキー
記事の後半では、アイリッシュ・ブレンデッドウイスキーである「ブッシュミルズ(ホワイトラベル)」と「ジェムソン スタンダード」との比較もしています。ぜひ最後までご覧ください。
ポーグス アイリッシュウイスキーの基本情報・概要
基本情報
| 銘柄 | ポーグス アイリッシュウイスキー |
| 原産国 | アイルランド |
| 分類 | ブレンデッド |
| アルコール度数 | 40% |
| 蒸留所 | ウエストコーク蒸留所 |
| 取扱い | 都商会 |
| 参考価格(税込) | 2,600円 |
概要
パンクバンド「ザ・ポーグス」とのコラボレーション
1980年代から活躍するザ・ポーグスは、バンジョーやティン・ホイッスルといったアイルランドの伝統楽器に、パンクロックの疾走感とエネルギーを掛け合わせた唯一無二のバンドです。彼らの楽曲には「Streams of Whiskey(ウイスキーの川)」があり、アイルランドの伝統的な歌「Whiskey in the Jar(瓶の中のウイスキー)」、「Whiskey You’re the Devil(ウイスキー、お前は悪魔だ)」のカバーを手掛けるなど、ウイスキーへの愛着が強いことがうかがえます。
このザ・ポーグスと、ウエストコーク蒸溜所がコラボレーションして誕生したバンドの公式ボトルがポーグスです。
上の動画はYouTube動画のThe Pogues「Streams of Whiskey」です。興味ある方はご覧ください。酔っ払いながら陽気に踊りながら歌っているような楽曲です。
新進気鋭のウエストコーク蒸溜所による製造
製造を担うのは、アイルランド最南端のコーク州スキスキバレンにある「ウエストコーク蒸溜所(West Cork Distillers)」です。2003年設立という比較的新しい蒸留所でありながら、アイルランド国内で自社モルティング(大麦の発芽処理)を行う数少ない蒸溜所の一つとして知られています。職人の手仕事にこだわり、伝統的なアイリッシュウイスキーの製法である「3回蒸溜」を守りながら、高品質なスピリッツを生み出しています。
らまもともとは幼馴染3人が小さなガレージでスタートした蒸留所でしたが、いまではアイルランド最大のクラフト蒸留所に成長しました。
ポーグス アイリッシュウイスキーの特性レーダーチャート


ポーグス アイリッシュウイスキーの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)


香り
開栓直後は香り立ちが弱かったですが、開栓後しばらく経ってからもしくはグラスに注いで数分置くと香りが開きます。
全体的に香り立ちは穏やかで突出した香りはありませんが、その中でも感じやすいのはバニラ、チョコレート、弱めのハチミツそしてウッディさです。
味わいと余韻


味わいについても、開栓直後は特徴が弱かったですが、開栓後しばらく経ってから様々な要素が感じやすくなりました。
味わいが開いてからの第一印象は、クセのないクリーミーで甘い風味のウイスキーです。バニラ、チョコレート、ハチミツとメープルシロップの中間のような蜜感、穀物、弱めの柑橘がバランス良く感じられます。ナッツのようなオイリーさと、しばらくしてから感じる甘栗のほっこりした甘い風味が心地良いです。
ノンピートのアイリッシュウイスキーなのでもちろんスモーキーさはありませんが、ほのかに芳ばしさが感じられます。この芳ばしさは穀物感とともに感じられるような気がします。
アルコール刺激は少なめで、ライト寄りのミディアムボディ、ストレートでも楽しめるでしょう。
余韻はやや長く、僕の感覚で60秒程度。口に含んですぐにバニラ、チョコレート、蜜、ナッツが感じられ、ナッツはすぐに消えていき、その後甘栗が感じらるように。蜜は中盤で消え、バニラとチョコレートも徐々に感じられなくなり、最後には甘栗が残ります。



ポーグス アイリッシュウイスキーは、味わいが開く前と開いた後の差が大きいように感じました。購入した際は、開栓してからしばらく経ってからがオススメです。
ポーグス アイリッシュウイスキーの飲み方別 オススメ度
| 飲み方 | オススメ度 |
|---|---|
![]() ![]() ストレート | 5 |
![]() ![]() 加水 | 5 |
![]() ![]() オン・ザ・ロックス | 5 |
![]() ![]() ハイボール | 4 |
![]() ![]() ホットウイスキー | 5 |
加水 オススメ度:


数滴の加水で、さらにまろやかになり、モルトの穀物感が増します。加水しすぎると薄まりすぎてしまうので、数滴加水がオススメ。
オン・ザ・ロックス オススメ度:


ナッツとオイリーさが強まり、穀物の甘さとわずかな苦さが心地良いです。チョコレート感も増し、苦さと合わさってビターチョコに。氷が溶けて薄まっていってもバランス崩れず楽しめます。
ハイボール オススメ度:


クセがなく、クリーミーで弱めの柑橘・甘栗の風味がとても飲みやすいハイボールです。どんな食事とも合わせやすいでしょう。
ホットウイスキー オススメ度:


ウイスキー:お湯=1:3でつくりました。
少しリンゴの風味が感じられるように。お湯を入れてすぐは、フルーティー(柑橘とリンゴ)、ビスケットのような穀物感が強く、徐々にハチミツ系の甘さ、バニラ、チョコレートが感じやすくなりました。
個人的にはウイスキー:お湯=1:2よりも1:3の方が優しい味わいでオススメです。
ポーグス アイリッシュウイスキーとブッシュミルズ(ホワイトラベル)、ジェムソン スタンダードとの比較


同じアイリッシュ・ブレンデッドウイスキーとして、ブッシュミルズ(ホワイトラベル)とジェムソン スタンダードとの飲み比べをしました。
ポーグス アイリッシュウイスキーとブッシュミルズ(ホワイトラベル)、ジェムソン スタンダードとの特性比較


ポーグス アイリッシュウイスキーとブッシュミルズ(ホワイトラベル)、ジェムソン スタンダードとの特徴比較
これら3銘柄の比較表を用意しました。
| ポーグス アイリッシュウイスキー | ブッシュミルズ(ホワイトブッシュ) | ジェムソン スタンダード | |
|---|---|---|---|
| 特性 | スムース&クリーミーでなめらかな口当たり | スムース&クリーミーでなめらかな口当たり | スムース&クリーミーでなめらかな口当たり |
| 特徴 | 〇バニラ、チョコレート、蜜の甘さ 〇オイリーで少し香ばしい 〇熟成感はないがアルコール刺激は少なめ | 〇フレッシュフルーティーな味わい 〇穀物とバニラの甘さがやや強い 〇熟成感はないがアルコール刺激は少なめ | 〇フルーティーさとドライで甘いスパイシーさ 〇オイリーで少し香ばしい 〇熟成感はないがアルコール刺激は少なめ |
3銘柄ともに共通するのは、スムース&クリーミーでなめらか、熟成感はないけれどアルコール刺激が少なく飲みやすいという点です。ブッシュミルズとジェムソンはフルーティーさがやや強めなのに対し、ポーグスはバニラとチョコレート、蜜の甘い風味が強めに感じました。
はじめてのアイリッシュウイスキーとして、3銘柄ともに飲みやすくどれを選んでも間違いないですが、バニラやチョコレートの甘さがお好みであれば、ポーグスをオススメします。
感想・まとめ:アイリッシュウイスキー入門にオススメ
ポーグス アイリッシュウイスキーの背景、味わいについて詳しく紹介しました。滑らかで、バニラやチョコレートの甘くクリーミーな味わいは、多くの人を魅了するポテンシャルを秘めています。



パンクバンド「ザ・ポーグス」のファンもそうでない人も、一飲の価値アリです。
- ナッツやチョコレート、バニラのような甘い風味のウイスキーが好きな人
- アイリッシュウイスキーに初めて挑戦してみたい初心者
- パンクバンド:ザ・ポーグスのファン(お気に入りの曲を流しながら飲む一杯は格別です)












