レビュー|シングルモルト宮城峡|甘く華やか&フルーティーでエレガント

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【レビュー】シングルモルト宮城峡

日本のウイスキー界をけん引するニッカウヰスキー。ニッカウヰスキーと聞いて、ウイスキーに慣れていない多くの方がまず思い浮かべるのは「ブラックニッカ」などのスーパーやコンビニでも見かけるリーズナブルなブレンデッドウイスキーかもしれません。今回紹介する「シングルモルト宮城峡」は、ニッカウヰスキーが誇るシングルモルトウイスキー。製造所である宮城峡蒸溜所のモルト原酒はブラックニッカシリーズにもブレンドされています。

この記事では、「シングルモルト宮城峡」の詳しい味わい、オススメの飲み方まで徹底的にレビューしていきます。

らま

シングルモルトジャパニーズウイスキーとしては比較的入手しやすく、味わいの完成度が高いウイスキーです。

シングルモルト宮城峡はこんなウイスキー

  • ニッカウヰスキーの「シングルモルト余市」と対極につくられたシングルモルトウイスキー
  • 甘い風味が強く、華やかでフルーティー(リンゴ、洋梨強め)
  • わずかなスモーキーさもあり、整ったバランス

記事の後半では、同じニッカウヰスキーのシングルモルト「余市」、当ブログの基準シングルモルト「ザ・グレンリベット 12年」との比較もしています。ぜひ最後までご覧ください。

目次

シングルモルト宮城峡の基本情報・概要

基本情報

銘柄シングルモルト宮城峡
原産国日本
蒸留所ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所
分類シングルモルト
仕込み水新川の伏流水
主な熟成樽シェリー樽、新樽
アルコール度数 45%
所有者 ニッカウヰスキー
取扱い アサヒビール
参考価格(税込) 7,700円

概要

余市蒸溜所に次いで建てられた宮城峡蒸溜所

シングルモルト宮城峡は、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所でつくられているシングルモルトウイスキーです。宮城峡蒸溜所は、宮城県の仙台駅から西(山形方面)に約23kmの地、清流に恵まれ緑豊かな峡谷に1969年に建てられました。一年を通じて霧が立ち込め、湿潤で澄んだ空気は、原酒をおだやかに熟成させます。

らま

新たな蒸溜所候補地を探していた竹鶴政孝氏は、新川の伏流水でつくったブラックニッカ水割りを飲んで、そのおいしさから即決したそうです。

また自然との共生を第一に考えられていて、電線は全て地下埋設、本来の土地の起伏を活かした蒸溜所建設がされています。

余市モルトとの違い:スチーム蒸溜による洗練された香りと味わい

ニッカウヰスキーの創業者:竹鶴政孝氏は余市モルトとの差別化のために、ポットスチル形状と蒸溜方法をまったく対極的ものにしました。余市蒸溜所では、石炭直火蒸溜×ストレートヘッド型・下向きラインアームのポットスチルであるのに対し、宮城峡蒸溜所ではスチーム間接蒸溜×バルジ型・上向きラインアームのポットスチル。バルジとは膨らみのことで、バルジ型のポットスチルは胴体に丸い膨らみを持ち、またラインアームも上向きになっていることで、蒸溜中に内部の蒸気と香味成分が蒸留釜に何度も戻りやすく、香りや味わいの成分が凝縮され洗練されていきます。

その結果、余市モルトの力強い個性とは異なる、華やかでフルーティー、優しくやわらかな原酒を得ることができたのです。

らま

スチーム蒸溜は、ポットスチルの加熱方法としては一般的です。珍しいのはむしろ余市蒸溜所の直火蒸溜なんです。

シングルモルト宮城峡のテイスティングレビュー・評価

シングルモルト宮城峡の特性レーダーチャート

シングルモルト宮城峡の特性レーダーチャート
【香り】調和:5,豊か:5,個性的:5
【味わい】調和:6,まろやか:5,豊か:5,濃い:6,個性的:5

シングルモルト宮城峡の特徴グラフ

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

シングルモルト宮城峡:ストレート

香り

開栓直後にグラスに注いで、グラスに鼻を近づけての第一印象は、フルーティー&草木でした。フルーティーの内容は、リンゴわずかに柑橘です。グラスに注いでから少し経つと、草木の感じはかなり弱まり、洋梨バニラが感じられるように。

味わいと余韻

シングルモルト宮城峡の味わいと余韻

口に含んでの第一印象は、華やかフルーティー、そしてクリーミーなウイスキーでした。リンゴ熟して食べごろの洋梨バニラが強く、穀物の優しく甘い風味もあります。香りで感じていた柑橘は味わいとしてはほとんど感じとれませんでした。焚火のようなスモーキーさがわずかにですが感じられます。

アルコール度数が45°なので、それなりにアルコール刺激はありますが、それよりも香りと味わいの濃さというメリットが勝ります。

らま

開栓直後よりも、ウイスキーが空気に触れて時間が経ってからのほうが圧倒的に香りと味わいを強く感じ、まろやかな口当たりになりますよ。

余韻は長く、僕の感覚で90秒程度。口に含んですぐに華やかさと洋梨、リンゴ、バニラが感じられ、特に洋梨は20秒前後にピークが訪れます。リンゴとバニラは中盤で消えていき、その辺りから穀物感を感じ取れるように。華やかさと洋梨、穀物は最後まで楽しめました。

シングルモルト宮城峡の飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
5
加水
加水
5
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
3
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
4

加水 オススメ度:

シングルモルト宮城峡:加水

数滴の加水でアルコール刺激がかなり抑えられまろやかな飲み口に。フルーティーさとクリーミーさが増し、飲み込んだ後のわずかなスモーキーさもストレートよりやや強くなります。

宮城峡の持つポテンシャルを引き出してくれる飲み方です。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

シングルモルト宮城峡:オン・ザ・ロックス

氷の溶けによりアルコール刺激がかなり落ち着きます。フルーティークリーミーバニラ苦味が強まります。作りたては甘さと苦さのバランスが良いのですが、氷の溶けと共に苦さが目立っていきバランスが崩れていきました。

ハイボール オススメ度:

シングルモルト宮城峡:ハイボール

華やかさが強く、フルーティークリーミーな飲み口のハイボールです。炭酸のシュワシュワによってハチミツ柑橘が感じ取りやすくなりました。

強度の割合としては、リンゴ:洋梨:ハチミツ:柑橘=3:3:3:1といった印象です。個人的にはかなりオススメのハイボールです。

ホットウイスキー オススメ度:

シングルモルト宮城峡:ホットウイスキー

ウイスキー:お湯=1:2の濃いめでつくりました。

ハチミツを強く感じられるホットウイスキーです。他の飲み方でも強く感じていた華やかさの正体がハチミツだったのではないかと思えるほど、湯気と共に華やかなハチミツが口内と鼻腔を満たします。

フルーティーさもあり飲みやすい一方で、時間が経つにつれて甘い風味が飛んでいき、単調になっていきます。ホットウイスキーを楽しむためには、少し早めに飲みきる方がいいでしょう。

シングルモルト宮城峡とシングルモルト余市、ザ・グレンリベット12年との比較

シングルモルト宮城峡とシングルモルト余市、ザ・グレンリベット12年との比較

シングルモルト宮城峡と同じく、ニッカブランドの「シングルモルト余市」と当ブログの基準シングルモルトウイスキーである「ザ・グレンリベット 12年」と飲み比べしました。

シングルモルト宮城峡とシングルモルト余市、ザ・グレンリベット12年との特性比較

シングルモルト宮城峡とシングルモルト余市、ザ・グレンリベット12年との特性比較

シングルモルト宮城峡とシングルモルト余市、ザ・グレンリベット12年との特徴比較

これら3銘柄の比較表を用意しました。

スクロールできます
シングルモルト宮城峡シングルモルト余市ザ・グレンリベット 12年
特性エレガントで爽やかフルーティーな味わい力強く複雑で、フルーティー&スモーキーな味わい香り・味わいともに豊かでまろやかにまとまっている
特徴〇リンゴ、洋梨、バニラが強く、華やか
〇弱めだが焚火のようなスモーキー
〇ミディアムボディ
〇加熱したリンゴ、バニラ、チョコレート、桃、柑橘、華やか
〇焚火+焦げのスモーキーさ
〇フルボディ寄りのミディアムボディ
〇穀物やバニラやハチミツ等の甘さが強く、華やか
〇スモーキーさはほとんどない
〇ミディアムボディ

3銘柄を飲み比べてまず感じたのは、シングルモルト宮城峡(以下、宮城峡)もシングルモルト余市(以下、余市)も本場スコッチのシングルモルトウイスキー12年熟成ものに決して劣らない味わいであるということです。ザ・グレンリベット 12年はアルコール度数が40°であるのに対し、宮城峡と余市は45°あるので、その分宮城峡と余市のアルコール刺激は強めに感じられました。それを考慮しても、年数表記なしの宮城峡と余市は十分な飲み応えが魅力的だと感じました。

宮城峡は非常に華やかさが強く、その要因としてリンゴや洋梨の熟したような風味が強いからではないかと感じました。フルーティーさでいうと宮城峡と余市は同程度でしたが、宮城峡は完熟フルーツ、余市は加熱リンゴが強い印象。ザ・グレンリベット 12年はフルーティーさ以外にもハチミツの風味が強いという違いがありました。

スモーキーさは宮城峡でわずかに感じられる程度、余市は力強い焚火と焦げのスモーキー、ザ・グレンリベット 12年はほとんど感じられません。

らま

味わいとまろやかさ、価格を考慮したコストパフォーマンスは、さすがスコッチの王道「ザ・グレンリベット」といったところ。それでも宮城峡と余市の個性は魅力的です。

価格面では、2025年11月時点での参考値として宮城峡と余市は7,700円(税込)、ザ・グレンリベット 12年は約4,700円(税込)と大きな差があります。ウイスキー初心者向けには、価格や飲みやすさの点でザ・グレンリベット 12年をオススメしますが、すでにスコッチシングルモルトウイスキーをいくつか楽しみ、少し高価でもジャパニーズシングルモルトウイスキーを試したいという方には、宮城峡と余市を全力でオススメします。

感想・まとめ:入手しやすさと満足の味わいは、プレゼント用にもグッド

ニッカウヰスキーが誇るシングルモルトウイスキーの一つ「シングルモルト宮城峡」を紹介しました。シングルモルトジャパニーズウイスキーという同分野でサントリーが手掛ける「山崎」や「白州」は、一時期よりも店頭で見かける機会が増えたものの、価格はNAS(年数表記なし)で1万円以上と大変高価。一方でニッカの宮城峡と余市はメーカー希望小売価格通りの7,700円(税込)付近で安定して購入可能な状況です。ウイスキー好きな方へのプレゼントとしても良いでしょう。

宮城峡の味わいは、とても華やかでフルーティー。リンゴと洋梨とバニラの甘い風味が印象的でした。ストレートはもちろんおいしく楽しむことができ、加水やハイボールでさらに宮城峡のポテンシャルを引き出して楽しむのもオススメです。

らま

シングルモルト余市と飲み比べてその違いを楽しむというのも、宅飲みライフを充実させてくれますよ。

こんな方にオススメ
  • 初めてシングルモルトジャパニーズウイスキーに挑戦したい方
  • 華やかでリンゴと洋梨のフルーティーさが楽しめるウイスキーをお探しの方
  • 予算8,000円くらいでプレゼント用のウイスキーをお探しの方
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