アイリッシュ・パンクの伝説的バンド、ザ・ポーグス(The Pogues)の名を冠した公式コラボウイスキー「ポーグス シングルモルト アイリッシュウイスキー」(以下、ポーグス シングルモルト)。アーティスト系のコラボウイスキーと聞くと、「ファン向けの単なるグッズでは?」「中身の品質は期待できないのでは?」と侮られがちです。しかし、結論から言うとポーグスに関してその認識は誤りです。
この記事では、「ポーグス シングルモルト」の詳しい味わい、オススメの飲み方まで徹底的にレビューしていきます。
- パンクバンド「ザ・ポーグス」との公式コラボウイスキーボトル
- ただのコラボ企画と思うなかれ、しっかりした味わいのウイスキー
- 甘く、華やか、フルーティーで飲みやすい
記事の後半では、ポーグスのブレンデッドウイスキー「ポーグス アイリッシュウイスキー」とアイリッシュウイスキーのシングルモルト「ブッシュミルズ 10年」との比較もしています。ぜひ最後までご覧ください。
ポーグス シングルモルトの基本情報・概要
基本情報
| 銘柄 | ポーグス シングルモルト アイリッシュウイスキー |
| 原産国 | アイルランド |
| 分類 | シングルモルト |
| アルコール度数 | 40% |
| 蒸留所 | ウエストコーク蒸留所 |
| 主な熟成樽 | バーボン樽 |
| 取扱い | 都商会 |
| 参考価格(税込) | 3,500円 |
概要
伝説のバンド「ザ・ポーグス」の魂
1980年代から活躍し、名曲『ニューヨークの夢(Fairytale of New York)』などで知られるザ・ポーグス。彼らの反骨精神とアイルランドへの深い郷愁が、このボトルのコンセプトに込められています。第1弾のブレンデッドウイスキーに続き、より個性を際立たせた第2弾としてリリースされたのが本作です。
上の動画はYouTubeで公開されているThe Pogues「Fairytale Of New York」です。興味ある方はご覧ください。
ウエストコーク蒸留所による確かな造り

製造を担うのは、妥協のないウイスキー造りで知られるウエストコーク蒸留所です。厳選されたアイルランド産の大麦麦芽(モルト)を100%使用し、バーボンオーク樽でじっくりと熟成。アイリッシュウイスキー特有のスムースさを保ちつつ、シングルモルトならではの奥深い風味を引き出しています。
ポーグス シングルモルトの特性レーダーチャート

ポーグス シングルモルトの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)

香り
開栓直後は香り立ちが弱かったですが、開栓後しばらく経ってからもしくはグラスに注いで数分置くと香りが開きます。
グラスに注ぐと、花の華やかさ、フルーティーでクリーミーな甘い香りが印象的です。フルーティーの内容は熟した赤いリンゴ、若干ですが洋ナシが感じられます。
味わいと余韻

味わいについても、開栓直後は特徴が弱かったですが、開栓後しばらく経ってから様々な要素が感じやすくなりました。
香り同様、華やかさや熟したリンゴのフルーティーさが強く感じられます。カスタードクリームのクリーミーで甘い風味も強く、華やかなハチミツの要素も。それ以外には、それほど強くはないですがモルトの穀物感や甘い風味のハーブまたはスパイスも感じられます。
スモーキーさはなく、アルコールの刺激も弱いので、ストレートでも非常に飲みやすいです。ボディはライト寄りのミディアムで、軽すぎず重すぎず、ウイスキー初心者でも試しやすいウイスキーでしょう。
余韻はやや長く、僕の感覚で70秒程度。口に含んですぐにハチミツ、リンゴ、カスタードクリーム、ハーブが口の中に広がり、少し経ってからモルトが感じられるように。ハーブは中盤で消えていき、他の風味は弱く長く続いていきます。
らま価格を考えると、とてもコスパの高い味わいです。
ポーグス シングルモルトの飲み方別 オススメ度
| 飲み方 | オススメ度 |
|---|---|
![]() ![]() ストレート | 5 |
![]() ![]() 加水 | 4 |
![]() ![]() オン・ザ・ロックス | 5 |
![]() ![]() ハイボール | 5 |
![]() ![]() ホットウイスキー | 5 |
加水 オススメ度:


数滴の加水で、甘さと共に苦さも増しました。甘さは甘味料のような人工的な甘さに感じました。ストレートよりもまろやかになりますが、加水量以上に風味は薄まってしまった感覚です。
オン・ザ・ロックス オススメ度:


オン・ザ・ロックスにした直後は、ハチミツの甘さが増し、リンゴのフルーティーさがやや弱まります。氷の溶けが進むとフルーティーさがメインに。時間の経過によってハチミツからリンゴへの風味変化が楽しめます。
ハイボール オススメ度:


ポーグス シングルモルトを購入したら、必ず試していただきたいのがハイボールです。リンゴとハチミツのフルーティー&フローラルが弾けます。モルトの穀物感やカスタードクリームなどの風味が、名脇役としてこのハイボールの味わいを完成させています。
ホットウイスキー オススメ度:


ウイスキー:お湯=1:2でつくりました。
温かめることで、クリーミーさとモルトの穀物感が強まり、クッキーのような風味になります。口に含んだ瞬間はクッキー、飲み込むまでの間にリンゴと洋ナシ、ハチミツも感じられ、飲み込んだ後に鼻から抜ける風味に再びクッキーが楽しめます。
ポーグス シングルモルトとポーグス(ブレンデッド)、ブッシュミルズ 10年との比較


同じポーグスシリーズの第一弾である「ポーグス(ブレンデッド)」と、アイリッシュ・シングルモルトウイスキーの「ブッシュミルズ 10年」との飲み比べをしました。
ポーグス シングルモルトとポーグス(ブレンデッド)、ブッシュミルズ 10年との特性比較


ポーグス シングルモルトとポーグス(ブレンデッド)、ブッシュミルズ 10年との特徴比較
これら3銘柄の比較表を用意しました。
| ポーグス シングルモルト | ポーグス ブレンデッド | ブッシュミルズ 10年 | |
|---|---|---|---|
| 特性 | まろやかでスムース、複雑さはあまりなく、飲みやすい | スムース&クリーミーでなめらかな口当たり | まろやかでスムース、複雑さもあり、洗練された飲み口 |
| 特徴 | 〇リンゴ、ハチミツ、カスタードクリームの甘さ 〇スモーキーさはほとんどない 〇ライト寄りのミディアムボディ | 〇バニラ、チョコレート、蜜の甘さ 〇オイリーで少し香ばしい 〇ライト寄りのミディアムボディ | 〇モルト由来の穀物やハチミツの甘さ 〇スモーキーさはない 〇ライト寄りのミディアムボディ |
ポーグス シングルモルトとポーグス ブレンデッドとの比較では、ポーグス シングルモルトの方がフルーティーさや華やかさの点で強い個性が感じられました。ポーグス ブレンデッドはバニラやチョコレートを感じ取れますが、決して強い風味というわけではありません。
アイリッシュ・シングルモルト飲み比べでは、ポーグス シングルモルトはブッシュミルズ 10年ほどの複雑さや熟成感はありませんでした。ブッシュミルズ 10年はさすがに熟成年数が長いだけあり、非常にまろやかで洗練された味わいです。ただし、ポーグス シングルモルトは3,000円台で入手できることを考慮すると、アイリッシュ・シングルモルトとしては非常にクオリティが高いと言えるでしょう。
感想・まとめ:アイリッシュ・シングルモルトウイスキー入門にオススメ
ポーグス アイリッシュウイスキーの第二弾として販売されている「ポーグス シングルモルト」を紹介しました。単なるコラボ製品ではなく、フルーティー・華やかで飲みやすく、コストパフォーマンスに優れたウイスキーです。どの飲み方でもおいしく楽しむことができるので、はじめてのアイリッシュ・シングルモルトをお探しの方にもオススメのボトルです。



フルーティーなハイボールがお好みの方には、特にオススメです!
- 甘口でクセのないシングルモルトをお探しの方
- コストパフォーマンスの良いアイリッシュ・シングルモルトをお探しの方
- パンクバンド:ザ・ポーグスのファン(お気に入りの曲を流しながら飲む一杯は格別です)










