レビュー|デュワーズ 12年 ミズナラ|バランスの取れた味わいとお香の風味

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【レビュー】デュワーズ 12年 ミズナラ

ウイスキーラバーの皆様、待ちに待った特別なデュワーズがいよいよ登場しました。2026年5月26日より数量限定で発売されている「デュワーズ 12年 ミズナラ」です。本記事では、この日本市場向けに特別にブレンドされた革新的なスコッチウイスキーの魅力を、徹底的に解説します。

らま

通常品の「デュワーズ 12年」は非常に完成度の高いブレンデッドウイスキー。そんなデュワーズ 12年とミズナラ樽との組み合わせがどんな味わいになるのか気になるところですね!

デュワーズ 12年 ミズナラはこんなウイスキー

  • スコッチの名門デュワーズが日本のウイスキーファンのために特別に開発した限定ブレンド。
  • 12年熟成で、最後にミズナラ樽でカスクフィニッシュ
  • ミズナラの風味を強く味わいたいなら、ホットウイスキーがオススメ

記事の後半ではデュワーズのラインナップから「デュワーズ 12年」、同じくミズナラ樽が使用されている「デュワーズ ジャパニーズスムース 8年」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

デュワーズ 12年 ミズナラの基本情報・概要

基本情報

銘柄 デュワーズ 12年 ミズナラ
原産国 スコットランド
分類 ブレンデッド
主要モルト アバフェルディ
アルコール度数 40%
所有者 ジョン・デュワー&サンズ社
取扱い バカルディジャパン
参考価格 3,900~4,200円

ストーリー

新たなスコッチの物語ーボイジャーシリーズ(VOYAGER SERIES)

デュワーズが掲げる「世界中の文化からインスピレーションを得る」という探求心、そこから誕生したのが「ボイジャーシリーズ」です。数々の賞に輝く7代目マスターブレンダー、ステファニー・マクラウド女史は、その探求の旅を通して日本の伝統的な「ミズナラ樽」に着目。日本人の嗜好に合わせて開発されたボイジャーシリーズが「デュワーズ 12年 ミズナラ」です。

ウイスキーファンの方であれば、2023年5月23日に「デュワーズ ジャパニーズスムース 8年」が発売されたことをご存知でしょう。この時は「樽シリーズ」として数量限定販売(現在も流通)されています。樽シリーズのコンセプトは「スコッチウイスキーと世界の樽を融合させることで、思いがけない新しい発見を」。コンセプトが非常に近いことから、樽シリーズ(8年熟成)のブラッシュアップとして、ボイジャーシリーズ(12年熟成)が誕生したと考えられます。

「ダブルエイジ製法」と「ミズナラ樽フィニッシュ」の融合

引用元:デュワーズ公式サイト

デュワーズといえば、なめらかバランスの良い味わいが特徴です。この味わいに貢献しているのが「ダブルエイジ製法」、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド後、再び樽の中で熟成させます。通常のデュワーズ 12年はこのダブルエイジングを1stフィルのバーボン樽で行っています。(1stフィルのバーボン樽とは、アメリカンウイスキーのバーボンを熟成に一度だけ使われた古樽を、スコッチ・ウイスキーなどの熟成に初めて使用する樽のこと)

デュワーズ 12年 ミズナラは、12年以上熟成させた40種類以上の原酒をブレンドし、ブレンド後の液体全量を日本原産のミズナラ樽でカスクフィニッシュ(ダブルエイジング)しています。

らま

デュワーズ ジャパニーズスムース 8年のときは、“液体全量”という文言はありませんでした。

カスクフィニッシュとは

  • 通常の樽熟成の後、種類の違う樽に詰め替えて風味を追加する手法。
  • ウッドフィニッシュともいい、後熟の意味。

カスクフィニッシュの効果

  • カスクフィニッシュ前の本来のニュアンス・骨格を残したまま別の樽の個性が加わり融合して複雑な風味を生み出す。

ミズナラとは:ウイスキー業界ではジャパニーズオークとよばれている

ミズナラの説明

ミズナラ(水楢)は水分が多いナラの木です。水分が多いため加工が困難で乾燥中に狂いが出やすい欠点があるため、樽材としては原酒が漏れやすくなってしまい製樽に高度な技術が必要です。

良質なミズナラ樽で貯蔵熟成されたモルト原酒は、白檀(ビャクダン)や伽羅(キャラ)のような香木の独特な香味が付与されます。

デュワーズ 12年 ミズナラのテイスティングレビュー・評価

デュワーズ 12年 ミズナラの特性レーダーチャート

デュワーズ 12年 ミズナラの特性レーダーチャート
【香り】調和:5,豊か:4,個性的:4
【味わい】調和:5,まろやか:5,豊か:4,濃い:4,個性的:5

デュワーズ 12年 ミズナラの特徴グラフ

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

香り

開栓直後は香り立ちが弱いです。グラスに注いでしばらく経つと香りが開きわかりやすくなってきます。バランスの取れた甘い香りが主体で、ライトなハチミツキャラメル、ややスパイシー要素としてシナモンが感じ取れます。

らま

ボトル残量が3分の2くらいになってから、グラスに注いですぐに香りがわかりやすくなりました。

味わいと余韻

デュワーズ 12年 ミズナラの味わいと余韻

香り同様、開栓直後は味わいがわかりにくく、全体的にバランス良くウッディー、わずかに柑橘メロンのようなフルーティーさと華やかさがあるというのが第一印象でした。飲み込んだ後の鼻から抜けていく風味にミズナラ樽由来と思われるお香をわずかに感じることはできました。

香りと味わいが開いてからは、柑橘とメロンの要素は感じにくくなり、リンゴハチミツキャラメルバニラ、わずかにチョコレートがあらわれ、お香が強まります。樽由来のウッディーさや苦味も強めに感じました。

アルコール刺激は少なめ、ライト寄りのミディアムボディです。突出した特徴はなく、ウイスキー初心者でも比較的飲みやすい味わいです。

らま

ストレートだと、やや苦味が目立つ印象でした。個人的には後述する他の飲み方がオススメです。

余韻は長く、僕の感覚で80秒ほど。口に含んだ瞬間から、華やかさと木樽、リンゴ、ハチミツ、お香、キャラメル、チョコレートがバランス良く感じられます。キャラメルは早々に消えていき、次いで中盤にお香、リンゴ、ハチミツが消えていきました。最後まで甘い華やかさと木樽の風味が楽しめます。

デュワーズ 12年 ミズナラの飲み方別 オススメ度(5段階)

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
3
加水
加水
4
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
5
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
5

加水 オススメ度:

数滴の加水で、苦味が抑えられまろやかになります。華やかさが増し、わずかにお香の風味も目立ってきました。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

フルーティーさが増し、お香の風味も感じやすくなります。ストレートではそれほど目立たなかったチョコレート感が強まり、苦味との組み合わせでビターチョコのように感じます。氷の溶けが進んでもバランスが崩れることがなく、ゆっくりとオン・ザ・ロックスが楽しめます。

ハイボール オススメ度:

華やかさとお香の風味が見事にマッチしたハイボールです。炭酸によって風味が弾けてデュワーズ 12年 ミズナラの特徴を感じやすくなります。ストレートではやや重く感じていた樽感が軽快になり、甘さも控え目余韻にはしっかりとミズナラ由来のお香が楽しめる、爽快な飲み口です。

ホットウイスキー オススメ度:

スッキリした甘さ華やかさ、お香の風味が絶妙です。時間の経過によってお香の風味はどんどん弱まっていきますが、もっともミズナラ樽の風味を強く楽しむことができるでしょう。

ウイスキー:お湯=1:2の濃いめがオススメです。

デュワーズ 12年 ミズナラとデュワーズ 12年、デュワーズ イリーガルスムース 8年との比較

デュワーズ 12年 ミズナラとデュワーズ 12年、デュワーズ イリーガルスムース 8年との比較

同ブランドのスタンダードボトル、デュワーズ 12年と同じくミズナラ樽によるカスクフィニッシュボトルのデュワーズ ジャパニーズスムース 8年と比較してみました。同じミズナラカスクフィニッシュでも色合いはかなり異なりました。

デュワーズ 12年 ミズナラとデュワーズ 12年、デュワーズ ジャパニーズスムース 8年との特性比較

デュワーズ 12年 ミズナラとデュワーズ 12年、デュワーズ ジャパニーズスムース 8年との特性比較

デュワーズ 12年 ミズナラとデュワーズ 12年、デュワーズ ジャパニーズスムース 8年との特徴比較

この3銘柄の特性・特徴を表にまとめました。

スクロールできます
デュワーズ 12年 ミズナラデュワーズ 12年デュワーズ ジャパニーズスムース8年
特性デュワーズ 12年より少し個性的深く濃い香りと味わいで熟成感があるバランスの取れたライトでクセが少ない香りと味わい
特徴〇リンゴとハチミツ、お香、木樽の風味を感じる
〇ライト寄りのミディアムボディ
〇木樽の風味と熟したフルーツやレーズンの甘さを感じる
〇ライト寄りのミディアムボディ
〇風味を少し濃くし、余韻に香木の風味
〇ミディアム寄りのライトボディ

まずデュワーズ 12年(以下、12年)とデュワーズ 12年 ミズナラ(以下、12年 ミズナラ)との比較です。どちらも木樽の風味をしっかり持ち、味わいのベースはかなり似ています。12年は熟したフルーティーで、12年 ミズナラはハチミツとリンゴを強く感じとれました。飲み比べると12年 ミズナラはしっかりとミズナラ樽由来のお香の風味を感じ取れます。

12年 ミズナラとデュワーズ ジャパニーズスムース 8年(以下、ジャパニーズスムース)はどちらもミズナラ樽によるカスクフィニッシュが施されています。共通して感じたのは、開栓直後はミズナラの風味を感じにくかった点。どちらのボトルも開栓してしばらく経ってからの方が香りと味わいが開き、ミズナラ由来のお香を感じ取りやすくなりました。ミズナラ樽風味の強度は12年 ミズナラの方が強く、フルーツやハチミツの風味も12年 ミズナラが強かったです。

これら3銘柄の中で、これからウイスキーに挑戦する初心者にもっともオススメがどれかと問われれば、万能でコスパの良い12年をオススメします。ミズナラ樽の風味がどんなものか試してみたい(好みかわからない)方にはジャパニーズスムース、既に12年は飲んだことがあり、ミズナラ樽の風味がお好きな方には12年 ミズナラは販売中にぜひ試していただきたいです。

感想・まとめ:味わい開いてからが、ミズナラ風味を楽しめる

数量限定発売のミズナラカスクフィニッシュ「デュワーズ 12年 ミズナラ」を紹介しました。開栓直後よりも開栓後しばらく経過してからの方がミズナラの風味を楽しめるボトルです。デュワーズ 12年 ミズナラは、2023年に発売され現在も店頭に並んでいるミズナラカスクフィニッシュ「デュワーズ ジャパニーズスムース 8年」よりも深い味わいでミズナラの風味も感じやすいボトルに仕上がっていました。

ストレートで飲むよりも、オン・ザ・ロックスやハイボール、ホットウイスキーの方がミズナラ樽の風味を感じやすかったです。通常のデュワーズ 12年より少し高価ですが、この機会に日本のウイスキーファンのためにつくられたデュワーズ 12年 ミズナラを手に取ってみてください。

らま

個人的にもっともオススメなのはホットウイスキー。肌寒い夜には是非お試しください。

こんな方にオススメ
  • 普段の宅飲みでデュワーズ シリーズ(特に12年)を愛飲している方
  • ミズナラ樽熟成の風味を感じてみたい方
  • ホットウイスキーに合うウイスキーをお探しの方

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