ストライディングマン=闊歩する紳士のブランドキャラクターで有名な「ジョニーウォーカー」。
その中でもリーズナブルで様々な味わいがバランスよくブレンドされたブラックラベル12年を紹介します♪
スコッチウイスキーの生産量の8割以上を占めるブレンデッドウイスキー。その中でもダントツの売上を誇るのがジョニーウォーカーです。ジョニーウォーカーブラックラベル12年はジョニーウォーカーブランドの代表的な銘柄で、ウイスキー初心者の方にもオススメできる飲みやすさです。
- スコッチウイスキー売上世界一:世界が認める飲みやすさ。
- バランスの良い風味とほのかなスモーキーさを持つ。
- ライト~ミディアムボディで穏やかな飲みくち。
ジョニーウォーカーブラックラベル12年の基本情報・ストーリー
基本情報
銘柄 | ジョニーウォーカーブラックラベル12年 |
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
キーモルト | カーデュ、タリスカー、ラガブーリン |
アルコール度数 | 40% |
所有者 | ディアジオ社(ジョン・ウォーカー&サンズ社) |
取扱い | キリンホールディングス |
参考価格 | 約2,000~2,500円 |
ストーリー
ジョニーウォーカーは創業者ジョン・ウォーカーによってスコットランドのキルマーノックに当初は食料雑貨店として開業されました。ちなみに「ジョニーウォーカー」という名称は3代目の時代に名付けられたものです。
- 創業者:ジョン・ウォーカー
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食料雑貨店で取り扱う紅茶のブレンドをヒントに、ウイスキーも複数の原酒をブレンド。安定した高品質のウイスキーをつくりだしました。
これによってジョンの食料雑貨店で販売されるウイスキーはあっという間に人気になったのです。
この時の大人気ウイスキーが後にジョニーウォーカーブラックラベルに発展する「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」です。
- 2代目:アレキサンダー
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アレキサンダーがビジネスを継いだころは産業革命の只中でした。キルマーノックにも鉄道が開通し、これを好機と捉えたアレキサンダーはウイスキーの大量生産に取り組みました。鉄道の発展に伴って、ウォーカー社のウイスキーはスコットランドだけでなくイングランドにも広まりました。
さらに大型船の船長にウォーカー社のウイスキーを渡航先に広めてもらうことでスコッチ初の世界進出が果たされました。この際、長期間の船旅での破損防止のため当時としては珍しい四角柱ボトルを考案し、傾き24度の個性的な斜めラベルを採用して他社との差別化がおこなわれました。
- 3代目:ジョージとアレクサンダー2世(アレック)
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アレキサンダーの2人の息子ジョージとアレックは1889年に会社を受け継ぎました。兄ジョージは優秀なビジネスマン、弟アレックは優秀なブレンダーでした。
会社を受け継いだ5年後にはスペイサイドのカーデュ蒸留所を買収することで他社への原酒供給を絶ち、ライバル会社との競争で優位に立ちました。
カーデュ蒸留所の原酒をキーモルトとして、アレックが1906年につくり出したのが「ジョニーウォーカーレッドラベル(通称ジョニ赤)」で、創業者ジョンのウォーカーズ・オールド・ハイランドウイスキーを発展させたのが「ジョニーウォーカーブラックラベル(通称ジョニ黒)」です。
これら2つのウイスキー誕生と同時に、現在ではジョニーウォーカーのブランドキャラクターである「ストライディングマン」が採用されました。
現在、ブラックラベルには29のモルト原酒がブレンドされ、キーモルトは前述のカーデュとタリスカー、ラガブーリンです。ジョニーウォーカーが他のブランドよりスモーキーなのは、キルマーノックがスコットランド西側にあるためにアイラ島やアイランズ(タリスカー)が近かったという地理的な理由もあります。
ジョニーウォーカーブラックラベル12年のテイスティングレビュー・評価
ジョニーウォーカーブラックラベル12年の特性レーダーチャート
ジョニーウォーカーブラックラベル12年の特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)
開封直後は香りを嗅いだ瞬間に金属臭のようなにおいがありましたが、グラスに注いでしばらく空気に触れさせると金属臭は消えました。爽やかな青リンゴのフルーティーさとはちみつの甘さ、遅れて少しスモーキーな香りがあります。香り立ちはそれほど強くありません。
口に含むと青リンゴとはちみつにチョコレートも感じます。12年にしては少しアルコール刺激が強めです。
スモーキーさと余韻にはピート由来の薬品のような香りが鼻から抜けます。これらは好みにもよりますが、ブラックラベルは全体的に穏やかでまとまりがある飲みやすいブレンデッドウイスキーなので、スモーキーウイスキーを飲み慣れていない方でも挑戦しやすい銘柄だと思います。
ジョニーウォーカーブラックラベル12年の飲み方別 オススメ度
飲み方 | オススメ度 |
---|---|
ストレート | 4 |
加水 | 3 |
オン・ザ・ロックス | 4 |
ハイボール | 5 |
ホットウイスキー | 5 |
加水 オススメ度:
リンゴ感はアップしますが甘さが強くなりさらに軽い飲み口になります。
バランスが崩れるので他の飲み方をおすすめします。
オン・ザ・ロックス オススメ度:
スモーキーさが強調されて甘さが抑えられます。
ストレートよりもバランスが整い、さわやかで少し薬品感がでます。
ハイボール オススメ度:
青リンゴの爽快感とバニラ、スモーキー、酸味、甘味がとてもいいバランスです。
個人的にはハイボールの炭酸と青リンゴとスモーキーがとても相性良く、いくらでも飲めてしまいます。
ホットウイスキー オススメ度:
爽やかな青リンゴが蜜の入った赤リンゴに変わった印象です。
ホットになることで甘味が少し強くなりますが、甘味と同時に感じるスモーキーさが飲みやすくしてくれています。
意外にもジョニ黒はホットウイスキーが美味しかったです。
感想・まとめ:トータルバランスはスコッチブレンデッドのエントリーに最適
青リンゴ香る穏やかスモーキーな「ジョニーウォーカーブラックラベル12年」を紹介しました。いまではコンビニでも並んでいるジョニーウォーカーブラックラベルですが、昔は超高級酒でした。
ジョニ黒は昔のほうがボディ感があって美味しかったという話もありますが、滅多に旧ボトルに出会うこともないでしょうし、宅飲み勢にとっては現行ジョニ黒がどんな味わいかが大事です。
ハイボールやホットウイスキーにすることでそれぞれにブラックラベルの異なる特徴を味わうことができるので、暑い夏の時期・寒い冬の時期のどちらにもおいしく楽しめるでしょう。
700ml:2,300~2,800円の安定価格で、複雑な味わいをバランス良く楽しめるので、ウイスキー初心者の方にもオススメです。
コンビニなどでは200mlのミニボトルも販売されていますので、初めて挑戦する方はそちらを試し、はまったら大容量1,000mlでコスパ良く購入するということもできますね。
- ウイスキー初心者の方で、飲みやすくてスモーキーさも楽しめるウイスキーをお探しの方。
- 普段は1,000円付近のスコッチを飲んでいて2,000円台に初挑戦の方。
- ジョニ赤がお好きであれば次はコレ!