ニッカウヰスキーの「ピュアモルト レッド」、「ピュアモルト ブラック」をご存知でしょうか?出荷本数が少なく、一般的な酒販店に並ぶことがない、蒸溜所限定販売のボトルです。ニッカウヰスキーが誇るブレンデッドモルトウイスキーであり、ファンから長年愛されている「ピュアモルト」シリーズは、一般流通している「竹鶴ピュアモルト」とは違った魅力があります。
らま余市蒸溜所や宮城峡蒸溜所を訪れた際のお土産にオススメなウイスキーです。ネットだとだいぶ割高なので要注意。
- 甘い風味が強く華やかなブレンデッドモルトウイスキー
- ハチミツとキャラメルが強く、苦味もある
- 宮城峡モルトの味わいをリーズナブルに楽しめる
- 力強く、フルーティー&スモーキーなブレンデッドモルトウイスキー
- リンゴとオレンジ、モルトの穀物感とチョコレートが強い
- 余市モルトの味わいをリーズナブルに楽しめる
同じニッカウヰスキーのブレンデッドモルト「竹鶴ピュアモルト」との比較もしています。ぜひ最後までご覧ください。
※参考までにECサイトでの販売価格を載せましたが、蒸溜所の販売コーナーで買うよりもだいぶ高価格です。
※蒸溜所でも行くタイミングによって販売していないことがあります。残念ながら事前に電話して確認しても在庫があるか教えてもらうことができないレアウイスキーなので、蒸溜所での購入は運任せになります。
ピュアモルト レッド&ブラックの基本情報・概要
基本情報
| 銘柄 | ピュアモルト レッド | ピュアモルト ブラック |
| 原産国 | 日本 | |
| 分類 | ブレンデッドモルト | |
| 主要モルト | 宮城峡モルト原酒 | 余市モルト原酒 |
| アルコール度数 | 43% | |
| 所有者 | ニッカウヰスキー | |
| 取扱い | アサヒビール | |
| 参考価格(税込) | 3,500円(蒸留所限定) | |
概要


約40年前に「ピュアモルト」シリーズが誕生
ニッカウヰスキーの前身である「大日本果汁株式会社」が設立された1934年からちょうど50年が経った1984年、「ピュアモルト」シリーズの「ピュアモルト レッド」と「ピュアモルト ブラック」は発売されました(当時はピュアモルト ホワイトというピーティーな銘柄も発売)。それまで、ニッカウヰスキーではモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーを数々世に送り出していました。
ピュアモルトシリーズは、当時のニッカウヰスキーが日本人に「もっと気軽にモルトウイスキーを知って楽しんでほしい」という想いから発売されたものです。現在は少量生産のため、蒸溜所でのみ限定販売されています。
ピュアモルトは、モルト100%のブレンデッドモルトウイスキー


ピュアモルトシリーズは、モルト原酒100%でつくられた、現在でいうところのブレンデッドモルトウイスキーです。グレーンウイスキーを一切混ぜず、複数の蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドした造りです。
ピュアモルト レッドは、仙台・宮城峡蒸溜所のモルト原酒を主軸に、北海道・余市蒸溜所モルトやベンネヴィスをはじめとした海外モルトがブレンドされ、華やかで甘い酒質。ピュアモルト ブラックは、余市蒸溜所モルト原酒を主軸に、宮城峡モルトや海外モルトがブレンドされ、スモーキーで力強い酒質に設計されています。
ピュアモルト レッド&ブラックのテイスティングレビュー・評価
ピュアモルト レッドのテイスティングレビュー
ピュアモルト レッドの特性レーダーチャート


ピュアモルト レッドの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)


香り
華やかでフルーティーな香り立ちです。リンゴやキャラメル、オレンジ、穀物の優しく甘い香りがします。少しだけ草のニュアンスも。
味わいと余韻


口に含んでみると、リンゴ、甘さの強いネーブルオレンジ、ハチミツ、キャラメル、バニラといった濃厚な甘い風味を強く感じ、かすかに穀物とチョコレート、洋梨も感じられます。口に含んだ直後はとても甘く感じるのですが、少し経つと苦味が目立ってきます。
アルコール刺激はややあり、舌を刺す辛さのような刺激があります。ウイスキーを飲み慣れていない方にはストレートは飲みにくいかもしれません。
余韻は中程度で、僕の感覚で45秒程度。口に含んですぐにハチミツ、キャラメル、バニラ、ネーブルオレンジ、リンゴを感じ、その後フルーティー要素のリンゴが最初に消え、次にネーブルオレンジが消えていきます。中盤以降は濃厚な甘さが残り、徐々にバニラが消え、ハチミツとキャラメルの濃厚な甘さで終わります。
ピュアモルト レッドの飲み方別 オススメ度
| 飲み方 | オススメ度 |
|---|---|
![]() ![]() ストレート | 4 |
![]() ![]() 加水 | 5 |
![]() ![]() オン・ザ・ロックス | 5 |
![]() ![]() ハイボール | 5 |
![]() ![]() ホットウイスキー | 5 |
加水 オススメ度:


数滴の加水で、アルコール刺激がなくなり、華やかさが増します。バニラが強まり、完熟メロンのフルーティーさもでました。まったりとした甘さの飲み口です。
オン・ザ・ロックス オススメ度:


少し苦味が出ますが、とてもフルーティーな風味が楽しめます。リンゴは弱まりますが、オレンジが強まり、しばらく経ってから鼻奥でベリーの風味も感じられ、フルーティーの総量が上がります。
ハイボール オススメ度:


華やかさとフルーティーさは落ち着き、モルトの優しい甘さが楽しめます。オススメはOTS(One Tea Spoon)、仕上げにスプーン一杯のピュアモルト レッドを上から垂らしてあげると、一気に華やか&フルーティーな濃厚ハイボールに。
ホットウイスキー オススメ度:


ウイスキー:お湯=1:2の濃いめでつくりました。
華やかなホットウイスキーで、ハチミツ感がとても強く、巣蜜(ミツバチが作った巣に貯蔵された完熟はちみつ)のような濃厚でオイリーな風味が楽しめます。
ピュアモルト ブラックのテイスティングレビュー
ピュアモルト ブラックの特性レーダーチャート


ピュアモルト ブラックの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)


香り
爽やかな柑橘、チョコレート、バニラといった甘い香りが強く、焦げたようなスモーキーさもあります。穀物系の草のニュアンスも少し感じられます。
味わいと余韻


口に含んでみると、力強い味わいで、リンゴ、バニラ、チョコレート、オレンジ、穀物の風味が強く、香ばしいスモーキーさが印象的です。



シングルモルト余市で感じられる風味を味わいの前半で感じることができます。
飲み込んですぐにシングルモルト余市と同様のピートスモークが訪れますが、強すぎず、余市感は控えめな中でしっかりとその雰囲気を味わうことができます。
アルコール刺激はややありますが、43%という濃度であることを考えると、刺激はそこまで強くないように感じます。
余韻は中程度で、僕の感覚で45秒程度。口に含んですぐにチョコレート、穀物、ピートスモーク、バニラ、リンゴ、オレンジを感じ、バニラが最初に消え、リンゴとオレンジも中盤で消えていきます。チョコレートと穀物、スモーキーさは最後まで味わえました。
ピュアモルト ブラックの飲み方別 オススメ度
| 飲み方 | オススメ度 |
|---|---|
![]() ![]() ストレート | 4 |
![]() ![]() 加水 | 5 |
![]() ![]() オン・ザ・ロックス | 5 |
![]() ![]() ハイボール | 5 |
![]() ![]() ホットウイスキー | 5 |
加水 オススメ度:


数滴の加水で、アルコール刺激は弱まり、チョコレートが強まりウエハース感がでます。ストレートよりまろやかなのに、味わいをより感じやすくなりました。
オン・ザ・ロックス オススメ度:


力強さがありながらトゲがとれたような印象。フルーティーさとチョコレート、クリーミーが増し濃厚な味わいです。苦味と渋味も増しましたが、口に含んで数秒後に現れるビスケットのような優しく甘い風味が心地良い飲み口にしてくれます。
ハイボール オススメ度:


酸味がでることで、甘い風味がキリっとしまり、スモーキーさもわかりやすくなりました。スッキリした飲み口で、最後に残るのは穀物の優しい甘さと心地良いスモーキーです。
ホットウイスキー オススメ度:


ウイスキー:お湯=1:2の濃いめでつくりました。
ほんわかとしたハチミツが感じられ、フレンチトーストのようなコクのある穀物とバニラの甘い風味も。一日の疲れを癒してくれる最高の味わいです。
ピュアモルト レッドとピュアモルト ブラック、竹鶴ピュアモルトとの比較


同じニッカウヰスキーのブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴ピュアモルト」と飲み比べしました。
ピュアモルト レッドとピュアモルト ブラック、竹鶴ピュアモルトとの特性比較


ピュアモルト レッドとピュアモルト ブラック、竹鶴ピュアモルトとの特徴比較
これら3銘柄の比較表を用意しました。
| ピュアモルト レッド | ピュアモルト ブラック | 竹鶴ピュアモルト | |
|---|---|---|---|
| 特性 | 華やか、甘い風味が強い | 力強く、フルーティー&スモーキーな味わい | 優しくまろやかで華やか、バランスが取れた味わい |
| 特徴 | 〇リンゴ、ネーブルオレンジ、バニラ、キャラメル 〇スモーキーさはほとんどない 〇ミディアムボディ | 〇チョコレート、バニラ、リンゴ、オレンジ 〇焦げのスモーキーさ 〇ミディアムボディ | 〇リンゴ、洋梨、柑橘、甘栗、バニラ 〇わずかに芳ばしいスモーキーさ 〇ミディアムボディ |
3銘柄で共通するのは、アルコール度数43°とリンゴ、バニラ、柑橘の風味です。ピュアモルト レッドはキャラメルの甘さが強く、味わい前半がフルーティー、ピュアモルト ブラックはチョコレートの甘さが強く、フルーティーでスモーキー、竹鶴ピュアモルトはより複雑で、洋梨や甘栗のまったりとした甘い風味と芳ばしいスモーキーが楽しめます。
3銘柄共にアルコール度数が43°とやや高めで、ピュアモルト レッドとピュアモルト ブラックはアルコール刺激もそれなりにある一方で、竹鶴はとてもまろやかで完成度の高さを感じます。ストレートで楽しみたい方には竹鶴がダントツでオススメです。しかし竹鶴が約8000円(700ml)であるのに対し、ピュアモルト レッド&ブラック(500ml)は各3500円。蒸溜所に訪れて運良く売っていれば2本購入しても竹鶴よりリーズナブルに買えてしまうという、コスパの面ではかなりのもの。



ネットでピュアモルト レッドorブラックを1本6000円以上で購入検討しているのであれば、もう少し出して竹鶴ピュアモルトを購入したほうが満足度は高いでしょう。
もし見学などで蒸溜所を訪れた際には、ピュアモルト レッドとブラックはお土産にも最適です。
感想・まとめ:蒸溜所を訪れたら、お土産にオススメな2本
ニッカウヰスキーの蒸溜所限定販売ピュアモルトウイスキー、「ピュアモルト レッド」と「ピュアモルト ブラック」を紹介しました。この2本は北海道の余市蒸溜所と宮城県の宮城峡蒸溜所どちらでも購入可能です。
ウイスキーの煙たさが苦手な方や甘い風味を重視する方はピュアモルト レッド、力強い飲みごたえを求める方やスモーキーな香りを好む方はピュアモルト ブラックがオススメです。ウイスキーファンであれば、2本どちらも入手したいものですね。
- 単一の個性(シングルモルト)ではなく、複数の個性が調和した複雑な味わいを好む人
- ニッカの蒸溜所に訪れる機会があって、宮城峡モルト、余市モルトの味わいをリーズナブルに楽しみたい方
- ウイスキー好きな方へのプレゼントを探している方












