レビュー|ジェムソン スタンダード|甘くスパイシーでなめらか、No.1アイリッシュ

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【レビュー】ジェムソン スタンダード

世界でもっとも飲まれているアイリッシュウイスキーをご存知でしょうか。ジェムソンはアイリッシュウイスキーのシェア率70%を超えるNo.1ブランドです。今回はジェムソンのスタンダードボトル「ジェムソン スタンダード」を紹介します。

らま

ジェムソンは創業から240年以上の歴史を持つ老舗アイリッシュウイスキーメーカーなんです。

ジェムソン スタンダードはこんなウイスキー

  • ウイスキー初心者でも飲みやすいなめらかさ。
  • 鼻から抜ける風味に乾いた甘さを連想させるスパイス感。
  • ライトボディだけど価格の割に風味は豊か。
目次

ジェムソン スタンダードの基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄ジェムソン スタンダード
原産国アイルランド
蒸留所ミドルトン蒸留所
分類ブレンデッド
アルコール度数40%
仕込み水ダンゴニー川
所有者アイリッシュ・ディスティラーズ社
取扱いペルノ・リカール・ジャパン
参考価格約1,400~2,200円

ストーリー

ジェムソンは1780年、ジョン・ジェムソンによってアイルランド共和国の首都ダブリンに蒸留所が設立され創業しました。現在ではダブリンの蒸留所は閉鎖され、アイルランド共和国でダブリンに次いで2番目に大きな都市コーク郊外のミドルトン町にあるミドルトン蒸留所で製造されています。

ジェムソン スタンダードはポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドアイリッシュウイスキーです。ポットスチルウイスキーは、発芽した大麦麦芽と未発芽の大麦の両方が使われた風味豊かな原酒。使われる大麦はすべてミドルトン周辺で収穫され、仕込み水は蒸留所の敷地を流れるダンゴニー川の水が使われています。

グレーンウイスキーに使われるトウモロコシはアイルランドで育てることができないためフランス南部の農家から仕入れ、上質なグレーンウイスキーを製造しています。

ポットスチルウイスキー、グレーンウイスキーともに3回蒸留し、なめらかな酒質で万人受けする味わいをつくり続け、昔も今もアイリッシュウイスキーNo.1の座に君臨しています。

ジェムソン スタンダードのテイスティングレビュー・評価

ジェムソン スタンダードの特性レーダーチャート

ジェムソン スタンダードの特性レーダーチャート
【香り】調和:4,豊か:3,個性的:3,
【味わい】調和:5,まろやか:5,豊か:4,濃い:4,個性的:3

ジェムソン スタンダードの特徴

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

ジェムソン スタンダード:ストレート

グラスに鼻を近づけると香り立ちは弱いなかに穀物由来の優しい甘さを思わせる香りを感じます。アルコール感も弱くそれほどクセを感じません。

口に含んでみると香りで感じていたよりもフルーティーな甘味の他にクリーミーでオイリープラムのような酸味をともなう少し熟れた風味を感じ、スモーキーさはありませんがちょっとした香ばしさがあります。鼻から抜ける風味には乾いた甘さのスパイス感が感じられ、ライトボディでありながら様々な風味が楽しめるアイリッシュウイスキーです。

余韻は20秒ほどでそれほど強い風味はありませんがメロンの風味も感じ取ることができました。

らま

強い特徴をもつウイスキーではありませんが、ほどよく甘くオイリーでバランス良くまとまっている印象です。

ジェムソン スタンダードの飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
5
加水
加水
4
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
4
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
3

加水 オススメ度:

ジェムソン スタンダード:加水

酸味が弱まり、甘味が強まり、少しだけ苦味がでました。風味面ではややエステリーさ(強まると接着剤臭のように感じる)が感じられるようになりました。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

ジェムソン スタンダード:オン・ザ・ロックス

甘味はやや弱まりますが、フルーティーさが強まり、少し感じられる苦味とのバランスがとても良いです。

ただ、氷が溶けて薄れていくと徐々にバランスが崩れていくのでゆっくりは楽しめません。

ハイボール オススメ度:

ジェムソン スタンダード:ハイボール

華やかでフルーティーややメロンを感じます。クリーミーさやオイリーさは目立たなくなりますが、軽やかで雑味がなくスッキリと飲みやすいです。

ライトな飲み口でクセがないのでどんな食事も邪魔をしない食中酒にもなるでしょう。

ホットウイスキー オススメ度:

ジェムソン スタンダード:ホットウイスキー

濃いめよりも、ウイスキー:お湯=1:3くらいの薄めのホットウイスキーが飲みやすかったです。弱めのメロンの風味が楽しめますが、余韻はほとんどなく風味はすぐに消えていきます。

ブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)との比較

ジェムソン スタンダードとブッシュミルズ オリジナルの比較

同じアイリッシュウイスキーで有名ブランドのブッシュミルズのスタンダードボトル(通称ホワイトブッシュ)と比較しました。ホワイトブッシュと比べるとジェムソンは濃い琥珀色です。

ジェムソン スタンダードとブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)の特性比較

ジェムソン スタンダートとブッシュミルズの特性比較

ジェムソン スタンダードとブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)の特徴比較

それぞれの違いにしぼって表に書き出してみました。

ジェムソン スタンダードブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)
特性・スムーズでなめらかな口当たり
・ライトボディ
・スムーズでなめらかな口当たり
・ライトボディ
特徴フルーティーさとドライな甘さのスパイシーさ
・オイリーで少し香ばしい
・熟成感はないがアルコール刺激は少なめ
フレッシュフルーティーな味わい
・穀物とバニラの甘さがやや強い
・熟成感はないがアルコール刺激は少なめ

ジェムソン スタンダードもブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)もなめらかな飲み口のライトボディ。感じやすい違いとしては、ジェムソン スタンダードの方がオイリーで甘いスパイス感があります。一方でブッシュミルズはジェムソン スタンダードよりもバニラやはちみつの甘さを強く感じました。

らま

どちらも飲みやすく似た特性・特徴をしていますが、ジェムソン スタンダードの方が少しだけ個性的です。

感想・まとめ:アイリッシュウイスキーの入門にまずはコレ。

創業からの歴史も長く、世界でもっとも多く飲まれているジェムソンのスタンダードボトル「ジェムソン スタンダード」を紹介しました。突出した個性はありませんが、甘くオイリーでいてスパイシーさもあるアイリッシュウイスキーです。味わいのバランスの良さは万人に受け入れられる仕上がりで、さすがアイリッシュNo.1ブランドといったところ。

アルコール刺激はかなり少なめなのでストレートでもおいしいですが、爽快感のあるハイボールもオススメです。

こんな方にオススメ
  • アイリッシュウイスキーの最初の一本で迷われている方
  • 低価格帯でバランス良く、ストレートもハイボールも楽しめるウイスキーをお探しの方
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