レビュー|アイリーク カスクストレングス|強烈な個性でいて、どんな飲み方も万能

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【レビュー】アイリーク カスクストレングス

ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーが手掛ける蒸留所非公開のアイラシングルモルト「アイリーク」ブランド。その中から「アイリーク カスクストレングス」を紹介します。

らま

アイリーク カスクストレングスのアルコール度数は58%。アイラシングルモルトのカスクストレングスボトルを5,000円未満で購入可能というのはコスパ的にどうか?この記事がみなさんの購入判断材料になれば嬉しいです。

アイリーク カスクストレングス」はこんなウイスキー

  • 強烈なたき火感のあるスモーキーさ、薬品感はそれなり
  • アルコール刺激は強いが、甘味やバニラ、ドライフルーツとスモーキーさが絶妙
  • どの飲み方でもバランスが崩れにくく、楽しみ方の幅が広い

記事の後半では通常ボトルの「アイリーク」、アイラモルトである「ラフロイグ 10年」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

アイリーク カスクストレングスの基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄アイリーク カスクストレングス
 原産国スコットランド(アイラ島)
 蒸留所秘密
 分類シングルモルト
 アルコール度数58%
 所有者ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー
 取扱い有限会社 ウイック
 参考価格約4,500~5,000円

ストーリー

アイリークはアイラ島の真の男

「アイラ島民、アイラ島の真の男」を意味するILEACH:アイリーク(ゲール語読みでイーラッハ)。ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーが手掛ける、蒸留所非公開のスコットランド・アイラ島産のシングルモルトシリーズの1ブランドです。アイリーク以外の蒸留所非公開アイラシングルモルトブランドとして「フィンラガン」、「アイラストーム」が挙げられます。

らま

フィンラガン、アイラストームもアイリークと同様にリーズナブルにアイラモルトを楽しめるブランドですよ。

アイリーク カスクストレングスはアルコール度数がなんと58%。通常は水を加えて40~46%で瓶詰めしますが、カスクストレングスは加水調整なしで樽出しウイスキーそのままを瓶詰したものです。通常のアイリークがアルコール度数40%なので、約1.5倍もの濃さということになります。

アイリーク カスクストレングスのテイスティングレビュー・評価

アイリーク カスクストレングスの特性レーダーチャート

アイリーク カスクストレングスの特性レーダーチャート
【香り】調和:5,豊か:6,個性的:7,
【味わい】調和:6,まろやか:3,豊か:6,濃い:6,個性的:8

アイリーク カスクストレングスの特徴

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

アイリーク カスクストレングス:ストレート

グラスに注ぐだけであたりをスモーキーさと穀物の香りが満たしていきます。グラスに鼻を近づけるとスモーキーさとともにヨード(イソジンなどのうがい薬のにおい)粘土、モルトの甘い香り、柑橘、弱めのドライフルーツが感じ取れます。

口に含むと、やはり強烈な個性。アルコール刺激はかなり強く感じますが、同時に焦がし感のあるスモーキーさ消毒液バニラやはちみつの甘味を強く感じ、モルトの甘い風味華やかさも。甘い風味の中には、はっきりしませんが何かのドライフルーツとフレッシュなフルーティーさ、シナモン系の甘いスパイス感が少し感じられます。香りで感じていた柑橘感は味わいにはあまり出てきていませんでした。

余韻は長めで、飲み込んでから5秒ほどで風味のピークが訪れ徐々に弱まっていきます。13秒ほどでアルコール刺激のような辛味や苦味が目立ってきてそれらも薄れていき、40秒以降はアルコールによるのどの熱さとスモーキーさ以外はほぼ感じ取れなくなりました。

らま

アルコール度数58%はだてじゃないですね。とても濃厚な味わいが楽しめます。

アイリーク カスクストレングスの飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
4
加水
加水
5
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
5
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
5

加水 オススメ度:

アイリーク カスクストレングス:加水

数滴の加水でアルコール刺激はかなり抑えられまろやかになりました。スモーキーさは少し弱まりますが、チョコレートメロンのフルーティーさがあらわれます。バランスはまったく崩れず、ストレートとは違う味わいが楽しめました。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

アイリーク カスクストレングス:オン・ザ・ロックス

苦味が強まりビターチョコの風味が強まります。スモーキーさが弱まる一方で、華やかさ後に残る甘味が強まり、メロンの風味も強まりました。

氷をゆっくり溶かしながら飲んでいっても味わいのバランスが崩れにくく、オン・ザ・ロックスをゆっくり楽しむことができます。

ハイボール オススメ度:

アイリーク カスクストレングス:ハイボール

強烈なたき火感のあるスモーキーさが存分に味わえます。スモーキーさが強いのはもちろん、フルーティーさや甘味木樽のニュアンスを感じやすくなり飲みごたえがあるハイボールです。

炭酸でキレのいい飲み口ですが余韻はしっかりとあり、飲み込んだ後数秒間は鼻とのどの奥にスモーキーさとフルーティーさが居続けます。

ホットウイスキー オススメ度:

アイリーク カスクストレングス:ホットウイスキー

ウイスキー:お湯=1:2と濃いめの評価になります。

優しい苦味、甘味、強めのスモーキーさが心地良いホットウイスキーになりました。

鼻から抜けるバニラシナモンドライフルーツウエハースの風味が印象的でいつまでも飲んでいたくなります。

アイリーク カスクストレングスとアイリーク、ラフロイグ10年との比較

アイリーク カスクストレングスとアイリーク、ラフロイグ10年との比較

アイリークの通常ボトル「アイリーク」とアイリークの中身と噂されているラフロイグの「ラフロイグ 10年」を比較しました。不思議なことに、アイリークよりもアイリーク カスクストレングスの方が薄めの色でした。着色するにしてもアルコール度数低い方が濃い色合いとはこれ如何に。

アイリーク カスクストレングスとアイリーク、ラフロイグ10年との特性比較

アイリーク カスクストレングスとアイリーク、ラフロイグ10年との特性比較

アイリーク カスクストレングスとアイリーク、ラフロイグ10年との特徴比較

これら3銘柄に絞った比較表を用意しました。

スクロールできます
アイリーク カスクストレングスアイリークラフロイグ 10年
特性刺激は強めで濃厚な味わい。個性は強いが平坦な味わい、若い原酒のニュアンス強め強烈な個性で、香りが豊か(探ってみるとスモーキーの裏に色々な風味)
特徴たき火のようなスモーキーさとバニラドライフルーツの甘い風味
・ミディアム~フルボディ
・余韻は長い
たき火のようなスモーキーさとラフロイグより抑えめなヨード香
・ライト寄りのミディアムボディ
・余韻は長くない
スモーキーヨード香がとても強く、土やバニラも強い
・味わっている時はオイリーでミディアムボディだが、後味はドライでライト
・余韻は長い

アイリーク カスクストレングスは通常アイリークと比べて濃厚な味わいで華やかさや甘味が強く、飲みごたえのあるボトルでした。アルコール度数が約1.5倍違うということで、味わいも単純に全てが強まっている印象です。アルコール感については、通常アイリークでは金属臭を感じやすかったのですが、アイリーク カスクストレングスは金属臭をほとんど感じませんでした。

次にラフロイグ 10年と比べると草と土のニュアンスのスモーキーさやヨード香が弱く、薬品感ではラフロイグ 10年には及ばびません。クセの強さはラフロイグ 10年に軍配が上がります。甘味やバニラなどの甘い風味はアイリーク カスクストレングスの方が感じられました。

らま

個人的には通常アイリークよりもカスクストレングスをリピートしたくなりました。カスクストレングスであれば、加水によって好みの濃度を楽しむことができますからね。

感想・まとめ:コスパ良し!アイラシングルモルトのカスクストレングス

濃厚な味わいで、たき火のようなスモーキーさとバニラやシナモン、ドライフルーツ感が楽しめる「アイリーク カスクストレングス」を紹介しました。通常アイリークの記事でも書きましたが、アイリークの中身と噂されるラフロイグシリーズの「ラフロイグ 10年」と比べても「似ている要素はあるけど同じ原酒かはわからない」というのが正直なところです。

ラフロイグ 10年よりはリーズナブルなアイリーク カスクストレングスは、その力強い味わいやスモーキーさといった点でコスパ良いウイスキーだといえるのではないでしょうか。

らま

ハイボールとホットウイスキーは想像以上の力強く深い味わいが楽しめました。どの飲み方も余韻が楽しめてオススメの一本です。

こんな方にオススメ
  • リーズナブルなアイラモルトのカスクストレングスをお探しの方
  • ラフロイグ 10年ほどのクセはなく、しかし飲みごたえあるウイスキーをお探しの方
  • 甘さのある濃厚&スモーキータイプのウイスキーをお探しの方
オススメできない方
  • スモーキーや薬品のにおいが苦手な方
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