レビュー|アイラミスト オリジナル ピーテッド|アイラモルト感じるブレンデッド

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【レビュー】アイラミスト オリジナルピーテッド

スモーキーウイスキーの代名詞“アイラ”の名を冠したブレンデッドウイスキー「アイラミスト」。アイラとはスコットランド南西に位置する島の名前で、アイラ島のモルトウイスキーは独特のスモーキーさ、ヨード香が魅力。もちろんアイラミストにはアイラモルトが使われています。

らま

アイラミストにはアイラモルトのラフロイグがブレンドされています。スモーキーウイスキーファンにとってはかなり気になるブレンデッドウイスキーですよね。

アイラミスト オリジナル ピーテッドはこんなウイスキー

  • アイラモルト特有のスモーキーさと薬品感が控えめに楽しめる
  • バニラやカラメルのコクのある甘さとスモーキーさがバランス良い
  • アイラシングルモルトほどの強烈な個性はないから飲みやすい
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記事の後半では同じくスモーキータイプのスコッチブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー ブラックラベル」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

アイラミスト オリジナル ピーテッドの基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄アイラミスト オリジナル ピーテッド
原産国スコットランド
分類ブレンデッド
主要モルトラフロイグ
アルコール度数40%
所有者マクダフインターナショナル社
取扱いユニオンリカーズ
参考価格2,300~2,800円

ストーリー

アイラミストは読んで字のごとく「アイラ島の霧」を意味します。アイラミストはもともと販売用としてではなく、アイラ島の大地主だったマルガデイル卿が息子の21歳の誕生日を祝うパーティー用につくったものでした。

この時ウイスキー製造を担当したのが当時のラフロイグオーナー:イアン・ハンター氏。ラフロイグといえばスモーキーウイスキーで有名なアイラ島の中でもダントツの生産量を誇る蒸留所で、アイラミストにはもちろんラフロイグがキーモルトとしてブレンドされています。

ラフロイグ以外にはスペイサイドモルトやハイランドモルト、グレーンウイスキーがブレンドされ個性的でありながらマイルドで飲みやすいブレンデッドウイスキーとしてつくられました。イアン・ハンターがつくったいくつかの試作ブレンドの中で、マルガデイル卿が「これはアイラの霧のようだ」と言ったのがアイラミストの始まり。

らま

「アイラミスト オリジナルピーテッド」は特に熟成年数が表記されていませんが、5年以上の熟成原酒が使われています。

アイラミスト オリジナル ピーテッドのテイスティングレビュー・評価

アイラミスト オリジナル ピーテッドの特性レーダーチャート

アイラミスト オリジナルピーテッドの特性レーダーチャート
【香り】調和:4,豊か:4,個性的:4,
【味わい】調和:5,まろやか:4,豊か:4,濃い:5,個性的:5

アイラミスト オリジナル ピーテッドの特徴グラフ

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

アイラミスト オリジナルピーテッド:ストレート

グラスに鼻を近づけると、弱めのリンゴとヨード香(イソジンうがい薬系のにおい)が感じ取れます。そこまで強くはありませんが、アイラモルトの個性を感じます。

口に含むとピリピリとしたアルコール刺激とともにスモーキーさ、ヨード、バニラ、カラメルの風味と甘味を感じ、ワンテンポ後に潮とチョコレート、穀物由来の甘味が追いかけてきます。柑橘系の風味、ほどよい苦味も。鼻から抜けていく香りにしっかりとアイラモルトの存在を感じることができるでしょう。

余韻を楽しめるのは20~25秒。最初からスモーキー、ヨードとバニラ、カラメルのコクのある甘さを感じやすく、5秒後に塩キャラメル、10秒後に柑橘とチョコレートが融合してオランジェット(オレンジピールチョコレート)、バニラとカラメルは徐々に消えていき最後ににはヨードの薬品ぽさが残ります。

らま

アイラモルトに挑戦する前に、アイラミスト オリジナルピーテッドを試してみて自分の好みに合うかを確認するのもあり。

アイラミスト オリジナル ピーテッドの飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
4
加水
加水
4
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
4
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
5

加水 オススメ度:

アイラミスト オリジナルピーテッド:加水

数滴の加水で少し華やかさがでて、スモーキーと薬品が弱まります。個性は控えめになりますが、ストレートでは飲みづらく感じた方は数滴加水して飲んでみて下さい。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

アイラミスト オリジナルピーテッド:オン・ザ・ロックス

苦味が増すことでビターチョコの風味になりました。バニラやカラメルのコクのある甘味、スモーキーさが抑えられたため少し単調な味わいに。

氷の溶けが進むとハネジューメロンのようなさっぱり系メロンの風味があらわれ、これはこれでおもしろいです。

ハイボール オススメ度:

アイラミスト オリジナルピーテッド:ハイボール

スモーキーは弱まりますが、潮っぽさは強まりました。弱まりはしてもしっかりとスモーキーは感じられ、スッキリ系のスモーキーハイボールが楽しめます。

ホットウイスキー オススメ度:

アイラミスト オリジナルピーテッド:ホットウイスキー

スモーキーが強まり薬品臭がほとんどなくなりました。穀物の優しい甘さと鼻から抜けていくスモーキーさが心地良いです。

個人的にはホットウイスキーが一番のオススメです。

アイラミスト オリジナル ピーテッドとジョニーウォーカー ブラックラベルとの比較

アイラミスト オリジナルピーテッドとジョニーウォーカー ブラックラベルとの比較

同価格帯のスモーキーブレンデッドウイスキーとして有名な「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年」(以下、ジョニ黒)と比較しました。色合いはジョニ黒の方が濃い琥珀色をしています。

アイラミスト オリジナル ピーテッドとジョニーウォーカー ブラックラベルとの特性比較

アイラミスト オリジナルピーテッドとジョニーウォーカー ブラックラベルとの特性比較

アイラミスト オリジナル ピーテッドとジョニーウォーカー ブラックラベルとの特徴比較

これら2銘柄に絞った比較表を用意しました。

アイラミスト オリジナルピーテッドジョニーウォーカー ブラックラベル
特性香りで感じるよりも味わいは濃く、個性的複雑さがありバランス良い
特徴・香りはスッキリしているが味わいはコクがある
バニラやカラメルの甘味スモーキーと薬品が強い
・ミディアム寄りのライトボディ
青リンゴのキリっとした甘さ
甘くフローラルの後にスモーキー
・ミディアム寄りのライトボディ

香り立ちはジョニ黒の方が強く複雑さがあります。ジョニ黒と比べるとアイラミスト オリジナルピーテッドはスッキリした香り。しかし口に含んでみるとジョニ黒の方がスッキリと、アイラミストの方がスモーキー&潮が強くコクが感じられ、甘味はわずかに強かったです。

らま

ジョニ黒はフルーティー&スモーキータイプ、アイラミスト オリジナルピーテッドはキャラメルバニラ&スモーキータイプです。

感想・まとめ:アイラモルトで失敗したくない方は、アイラブレンデッドに挑戦してみては?

アイラモルト(ラフロイグ)がキーモルトに使われているブレンデッドウイスキー「アイラミスト オリジナルピーテッド」を紹介しました。スペイサイドモルトやハイランドモルト、グレーン原酒もブレンドされているため飲みやすく調整されたスモーキータイプのウイスキーでした。

らま

ホットウイスキーは甘さとスモーキーが強まりバランス良いので、個人的にオススメです。

スモーキーさはブレンデッドウイスキーにしては強い方でアイラモルトの風味も感じられるので、2,000円台の普段飲み用スモーキーウイスキーを検討している方には良い選択肢になるかと。シングルモルトのような強い個性はありませんので、アイラモルトに挑戦する前のお試しウイスキーとしても良いかもしれません。

こんな方にオススメ
  • コスパ良く飲みやすいスモーキーウイスキーをお探しの方
  • ラフロイグなどアイラモルトを購入するにはハードルを感じていて、その前にアイラモルト感抑えめなウイスキーを試したい方
  • スモーキー系でホットウイスキーにあうウイスキーをお探しの方
オススメできない方
  • スモーキー、薬品、潮の風味が苦手な方
  • 普段は強烈なスモーキータイプを好んで飲まれていて、このウイスキーにもスモーキーを求めている方
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