レビュー|ワイルドターキー レアブリード|バーボン愛好家のためのワイルドでプレミアムな逸品

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【レビュー】ワイルドターキー レアブリード

バーボンウイスキー初心者でも、「ワイルドターキー」という名前は聞いたことがあるはず。「ワイルドターキー レアブリード(WILD TURKEY RARE BREED)」は、“RARE BREED=希少品種”の名の通り少量生産品のスモールバッチバーボンです。アルコール度数は58.4%と高濃度で、香り・味わいともにバーボン好きも納得の逸品です。

らま

バーボン愛好家でなくても、ぜひ一度は飲んでみてほしい超濃厚バーボンが「ワイルドターキー レアブリード」です。

ワイルドターキー レアブリードはこんなウイスキー

  • アルコール度数58.4%でガツンと濃厚、豊かな香りと味わい
  • 少量生産のスモールバッチバーボン
  • バニラ、チョコレート、ミント、アーモンドの風味が印象的
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記事の後半では同じワイルドターキーのラインナップから「ワイルドターキー 8年」、「ワイルドターキー 12年」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

ワイルドターキー レアブリードの基本情報・ストーリー

基本情報

銘柄 ワイルドターキー レアブリード
原産国 アメリカ(ケンタッキー州)
分類 バーボンウイスキー
蒸留所 ワイルドターキー蒸留所
アルコール度数 58.4%
所有者 カンパリ・グループ
取扱い CTスピリッツ・ジャパン
参考価格 4,800~5,800円(700ml)

ストーリー

ワイルドターキーは、アメリカ・ケンタッキー州で約170年続く伝統的なバーボンブランドです。ワイルドターキーの最大の特徴は、独特の深い琥珀色とコクのある味わい。これは、ウイスキーを熟成させる新樽の内側を強く焦がす「チャー」という技法によるもので、ワイルドターキーの場合は最上グレードのチャー「アリゲーターチャー」で熟成させていることで有名です。

ワイルドターキーに関する詳細は別記事にて紹介しています。気になる方は下記リンクからどうぞ。

ワイルドターキー レアブリードは、6年、8年、12年熟成のバーボン原酒を厳選してブレンドし、瓶詰め前には水を加えません。そのアルコール度数が58.4%です。もともとワイルドターキーは蒸留時のアルコール度数を、法定限度の80%よりかなり低めの60~65%に設定しています。これは実はウイスキーとしての収量が低い、効率の悪い蒸留方法なのですが、一方で高アルコール度で蒸留した場合には失われてしまう成分を残すことができ、パワフルでいて華やかに最後までその個性を主張しつづける酒質を得ることができます。瓶詰め前に加水しないワイルドターキー レアブリードは、このワイルドターキーの個性を存分に味わうことができる銘柄だと言えるでしょう。

らま

ブレンドされる原酒は6~12年熟成で力強さがあるものから、まろやかに熟成されたものまで幅広いですね。それぞれの年数ものとの飲み比べも面白そうですよ。

ワイルドターキー レアブリードのテイスティングレビュー・評価

ワイルドターキー レアブリードの特性レーダーチャート

ワイルドターキー レアブリードの特性レーダーチャート
【香り】調和:7,豊か:8,個性的:6,
【味わい】調和:7,まろやか:5,豊か:8,濃い:8,個性的:8

ワイルドターキー レアブリードの特徴グラフ

コメント(ストレートでの評価 オススメ度:

ワイルドターキー レアブリード:ストレート

香り

かなり強めにバニラチョコレートを感じます。そのまま嗅ぎ続けると、アルコールのツンとした刺激とともにオイリーなナッツ木香甘い柑橘ミントのような清涼感のあるハーブも。アルコール刺激とともに、熟成によるまろやかさもあり、香りだけでも豊かさと複雑さが楽しめます。

味わいと余韻

ワイルドターキー レアブリードの味わいと余韻

さすがのアルコール度数58.4%です。超濃厚な力強さが印象的。バニラチョコレートミントが強めで、その後ろの方にキャラメルが感じ取れます。飲み込んでやや時間が経ってからオイリーなアーモンドの風味が楽しめるように。鼻から抜ける風味にやや焦げ感のあるスモーキーさを感じることができました。(スモーキーさはストレートでのみ感じられました。他の飲み方ではわからなかったです。)

余韻はかなり長く、僕の感覚で70秒ほど。バニラ、チョコレート、キャラメルの数秒後にミントがあらわれます。口に含んだ直後のバニラとチョコレートとミントの風味は強烈でインパクト大ですが、弱まるのも早く、10秒後にはアーモンドのナッティな風味も顔を出します。チョコレートとミントが消える頃に、苦味を感じやすくなり、まろやかな旨味のような味わいも感じ取れました。バニラとキャラメル、アーモンド、苦味と旨味は徐々に弱まりながらも最後の方まで楽しめます。

らま

是非ストレートでのんでほしいのですが、シングル一杯30mlすべてストレートだと高濃度アルコールで舌が痛くなります。チェイサーで口内を湿らせてから飲むといいですよ。

ワイルドターキー レアブリードの飲み方別 オススメ度

飲み方オススメ度
ストレート
ストレート
5
加水
加水
5
オン・ザ・ロックス
オン・ザ・ロックス
4
ハイボール
ハイボール
5
ホットウイスキー
ホットウイスキー
5

加水 オススメ度:

ワイルドターキー レアブリード:加水

数滴の加水で一気にフルーティーに。強烈な風味がまろやかに落ち着き、飲みやすくなりました。バニラチョコ柑橘キャラメルフルーティーがとても心地良いです。

オン・ザ・ロックス オススメ度:

ワイルドターキー レアブリード:オン・ザ・ロックス

アルコール刺激は抑えられ柑橘感苦味が強まります。ビターなオランジェット(オレンジピールをチョコレートでコーティングしたお菓子)の味わいが楽しめます。しかし、ストレートや加水よりも風味は乏しく平坦な味わいに。

ハイボール オススメ度:

ワイルドターキー レアブリード:ハイボール

炭酸のシュワシュワにのって、ストレートではそれほど感じられなかったメープルシロップ完熟メロンの風味があらわれました。はちみつも強まり、バニラとチョコは弱まりました。

華やかフルーティーな濃厚ハイボールです。この飲み方はぜひ試していただきたいです。

ホットウイスキー オススメ度:

ワイルドターキー レアブリード:ホットウイスキー

ややアルコールの刺激はありますが、ホットにしたことでシナモンバニラキャラメルの風味が強まりました。オレンジ苦味が程よく感じられ、とても風味豊かなホットウイスキーです。時間が経っても風味は弱まりにくいです。

ワイルドターキー レアブリードとワイルドターキー 8年、ワイルドターキー 12年との比較

ワイルドターキー レアブリードとワイルドターキー 8年、ワイルドターキー 12年との比較

同じワイルドターキーのラインナップから「ワイルドターキー 8年」、「ワイルドターキー 12年」との比較です。(ワイルドターキー 8年は1000mlボトル)ウイスキーの色は、レアブリードと8年がほぼ同じ色で、12年が濃い琥珀色です。

ワイルドターキー レアブリードとワイルドターキー 8年、ワイルドターキー 12年との特性比較

ワイルドターキー レアブリードとワイルドターキー8年、ワイルドターキー 12年との特性比較

ワイルドターキー レアブリードとワイルドターキー 8年、ワイルドターキー 12年との特徴比較

これら3銘柄に絞った比較表を用意しました。

ワイルドターキー レアブリードワイルドターキー 8年ワイルドターキー 12年
特性香り・味わいともに強烈なほど豊かで濃厚、力強い香り・味わいともに複雑で濃く、力強い香り・味わいともに複雑で濃厚、穏やか
特徴○甘味が強く、苦味は甘味の影で目立たない
○バニラ、チョコレート、キャラメル、ミント、オレンジ、ハーブ、焦げスモーキー
○フルボディ
○甘味が強く、苦味は程よい
○バニラやチョコレート、オレンジ、ハーブやスパイス感
○フルボディ
○甘味が強く、苦味は程よい
○バニラ、ダークチョコレート、キャラメル、ベリーやドライフルーツ
○フルボディ
アルコール度数58.4%50.5%50.5%
価格※5,535円(Amazon)3,348円(Amazon)7,328円(箱無-Amazon)
7,769円(箱有-Amazon)
※価格は2024年11月15日の執筆時点

ワイルドターキー レアブリードはとにかく濃厚で強烈な味わいです。フルボディで濃い味わいのはずのワイルドターキー 8年が、ワイルドターキー レアブリードの前ではライトに感じてしまうほど。ワイルドターキー 12年は、3点の中でもっとも穏やかな飲み心地でアルコール刺激は少なく、バーボン特有の接着剤臭もなく飲みやすいです。

レアブリードは、6年、8年、12年熟成原酒がブレンドされた構成です。6年ものボトルはないので比較できませんが、8年の力強さと12年の穏やかなまろやかさは確かにレアブリードにもあるように感じました。

らま

レアブリードは強烈な力強さとまろやかさが渾然一体となり、飲み応えがあります!8年を好きで飲み慣れた人がレアブリードを初めて飲んだら、きっと飲み惚れるでしょう。

700mlボトルの価格を考えると、レアブリードは8年と12年のちょうど中間くらい。700 mlで約5,500円は高級ラインナップといえますが、味わいを考慮するとコスパは良いと言えるのではないでしょうか。

感想・まとめ:バーボン好きなら間違いなくガツンと満足の一本

「ワイルドターキー」の少量生産ボトル「ワイルドターキー レアブリード」を紹介しました。ワイルドターキー特有のパワフルさを樽出しそのままの濃厚さで味わうことができ、バーボン愛好家も満足のボトルです。ワイルドにストレートで飲むもよし、少しだけ加水して自分好みの濃さにするもよし。個人的に、ぜひ飲んでほしい飲み方はハイボールです。ストレートや加水とはまったく異なる、そしてスコッチウイスキーとも異なる、濃厚でいてフルーティーで華やかな飲み心地は、ちょっと贅沢なバーボンハイボールで自分にご褒美をあげたいときにピッタリ。円筒の化粧箱やコルク栓含めたボトルデザインもカッコいいので、予算5,000円くらいのプレゼントとしても良いのではないでしょうか。

こんな方にオススメ
  • バーボンを飲み慣れてきて、もっとガツンとくるうまいバーボンを飲みたい方
  • ワイルドターキーシリーズがお好きな方
  • プレゼント用のバーボンをお探しの方
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