世界中で飲まれているアイリッシュウイスキーのジェムソン。なんとアイリッシュウイスキーの中でのシェア率は70%を超えています。「ジェムソン トリプルトリプル」は、アイリッシュウイスキーの特徴である「3回蒸留」に加え、「3種類の樽」で熟成させたウイスキーです。
らまジェムソンはポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーを混合したブレンデッドウイスキーです。
- 3回蒸留×3種の樽(バーボン・シェリー・栗)熟成=トリプルトリプル
- クセはなく、まろやかでコクのある甘い味わい
- アルコール刺激は弱く、ストレートでも飲みやすい
記事の後半では「ジェムソン スタンダード」との比較もしています。ぜひ最後まで読んでいってください。
ジェムソン トリプルトリプルの基本情報・概要
基本情報
| 銘柄 | ジェムソン トリプルトリプル |
| 原産国 | アイルランド |
| 分類 | ブレンデッド |
| 熟成樽 | バーボン樽、シェリー樽、栗樽 |
| アルコール度数 | 40% |
| 所有者 | アイリッシュ・ディスティラーズ |
| 取扱い | ペルノリカールジャパン |
| 参考価格 | 3,500円 |
ストーリー
新ミドルトン蒸留所でつくられるアイリッシュウイスキー
ジェムソンの創業は1780年。スコットランド出身のジョン・ジェムソンが、アイルランドの首都ダブリンに移住し、ボウ・ストリートで蒸留業を始めました。その後、ジョン・ジェムソンの直系の子孫がジェムソンブランドを大きく成長させ、1966年には他の蒸留所と合併し、Irish Distellers Limited(IDL)を設立。185年以上続いたダブリンの蒸留所を閉鎖し、ダブリンから直線距離で約220km離れたコーク市のミドルトン蒸留所に設備を集約させました。
1975年には新ミドルトン蒸留所が操業開始しました。新ミドルトン蒸留所では、ジェムソンブランドだけでなく、パワーズ、パディー、レッドブレスト、グリーンスポットなどが全量つくられていて、アイリッシュの一大製造拠点となっています。



旧ミドルトン蒸留所は、現在はジェムソンのヘリテージセンター(歴史等の遺産を保存・展示する施設)となって一般公開されています。
3回蒸留×3種の樽熟成=トリプルトリプル
ジェムソン トリプルトリプルは、2025年9月22日に発売されたジェムソンブランドの最新作です。
新ミドルトン蒸留所で現在つくられているのは、ポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーの2種類。ジェムソン トリプルトリプルは、ポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーをそれぞれ3回蒸留(トリプル)した後、バーボン樽とシェリー樽、栗樽という3種類の樽(トリプル)で熟成させています。
ジェムソン トリプルトリプルのテイスティングレビュー・評価
ジェムソン トリプルトリプルの特性レーダーチャート


ジェムソン トリプルトリプルの特徴グラフ
コメント(ストレートでの評価 オススメ度:)


香り
非常に柔らかいニュアンスの甘い香りです。甘い香りは強い順に、熟したリンゴ、カスタードクリーム、バニラ、穀物が感じられます。奥の方に甘栗のような香りもわずかにあります。
味わいと余韻


香りで感じた通り、熟したリンゴ、カスタードクリーム、穀物、栗の甘さが感じられます。特にカスタードクリームの卵黄・砂糖・牛乳を加熱したようなコクのあるクリーミーな甘さが強く、香りで感じていたバニラは影を潜めた印象です。ウッディさもわずかに感じられ、とてもバランスのとれた味わいです。



栗の風味は決して強くはないんですが、この要素があることで全体のバランスが整っている気がします。
飲み口は非常にまろやかでなめらか、アルコール刺激も少なめ。クセの少ないライトボディでストレートでも飲みやすいです。
余韻は長く、僕の感覚で80秒ほど。口に含んですぐに、リンゴ、カスタードクリーム、穀物、木樽(ウッディ)、栗が感じられ、中でもリンゴとカスタードクリームは強めで、リンゴは口に含んで10秒前後でピークがおとずれ、カスタードクリームは終始感じられます。穀物は早い段階で消えていき、リンゴが中盤で消えていく頃に栗の存在感が増します。
ジェムソン トリプルトリプルの飲み方別 オススメ度(5段階)
| 飲み方 | オススメ度 |
|---|---|
![]() ![]() ストレート | 5 |
![]() ![]() 加水 | 5 |
![]() ![]() オン・ザ・ロックス | 3 |
![]() ![]() ハイボール | 5 |
![]() ![]() ホットウイスキー | 5 |
加水 オススメ度:


数滴の加水で、甘い系のスパイシーさが強まります。カラメル感があらわれ、カスタードクリームの甘さと合わさってプリンを連想させる味わいに。さらにアルコール刺激が弱まって飲みやすいくなります。
オン・ザ・ロックス オススメ度:


カスタードクリームの風味が少し抑えられる一方、甘栗の風味が目立ちます。時間経ち氷が溶けるとフルーティーさと苦味が強まり、カスタードクリームが消えてバニラの風味を感じやすくなります。
何かの味わいが強まるというより、弱まる味わい要素が多く、その分目立たなかった要素を感じ取りやすくなった印象です。
ハイボール オススメ度:


カスタードクリームと栗の甘さを楽しむことができるハイボールです。ストレートよりは抑えめですがリンゴのフルーティーさもあり、炭酸によって加わったわずかな酸味がスッキリとした味わいにしてくれます。
ホットウイスキー オススメ度:


バニラが強まり、弱めですがチョコレートを感じられるように。ホットとバニラとチョコレートの組み合わせに間違いはないでしょう。カスタードクリームとリンゴ、栗もあります。
わずかに酸味もありますが、とても飲みやすいホッとする味わい。余韻に鼻から抜けていくバニラとチョコレートやその他の風味が心地良いです。
ウイスキー:お湯=1:2の濃いめがオススメです。
ジェムソン トリプルトリプルとジェムソン スタンダードとの比較


同じブランドのスタンダードボトル「ジェムソン スタンダード」と飲み比べしました。
ジェムソン トリプルトリプルとジェムソン スタンダードとの特性比較


ジェムソン トリプルトリプルとジェムソン スタンダードとの特徴比較
この2銘柄の特性・特徴を表にまとめました。
| ジェムソン トリプルトリプル | ジェムソン スタンダード | |
|---|---|---|
| 特性 | スムース&クリーミーでまろやかなコクがある | スムース&クリーミーでなめらかな口当たり |
| 特徴 | 〇熟したリンゴとカスタードクリーム 〇熟成感はそれほど感じないが、アルコール刺激はほとんどない 〇ライトボディ | 〇フルーティーさとドライで甘いスパイシーさ 〇熟成感はないがアルコール刺激は少なめ 〇ライトボディ |
ジェムソン スタンダードは3回蒸留後の原酒を4年以上オーク樽で熟成させています。ジェムソン トリプルトリプルは同じく3回蒸留後の原酒を、バーボン樽・シェリー樽・栗樽で熟成(年数はわかりません)。使われている樽が多く、その分味わいに厚み・深みがあります。トリプルトリプルは、スタンダードよりも樽感を感じやすく、少しだけ熟成感を感じました。
スタンダードは何のフルーツかは特定しにくいけれどフルーティーということはわかる印象、トリプルトリプルははっきりと熟したリンゴを感じることができます。どちらもスムース&クリーミーですが、トリプルトリプルの方がクリーミーさは強く飲みごたえもあります。



クセがなくどんな食事にも合わせやすいのはスタンダードでしょう。トリプルトリプルはスタンダードよりもコクのある甘さを求める方にオススメ。
感想・まとめ:栗の風味が要、コクのある甘さのアイリッシュウイスキー。
ジェムソンの最新ラインナップ「ジェムソン トリプルトリプル」を紹介しました。ジェムソンらしいスムースでなめらかな飲み口とコクのある甘さ、アルコール刺激の少なさは、ウイスキー初心者でもストレートで飲みやすいでしょう。
- まろやかな甘口のウイスキーが好きな方
- リーズナブルで質の高いアイリッシュウイスキーをお探しの方
- アルコール感(ピリピリとした刺激)が少なく、ストレートでも飲みやすいウイスキーをお探しの方











